玄米を備蓄したいけど、いったいどれくらいの期間備蓄したらいいでしょう?
備蓄というからには長く保って欲しいのですが、長期になればなるほど保管にかかる費用もはねあがります。
備蓄に必要な期間は1年でいい人もあるかもしれませんが、私は3年は保存したいと思い「3年保つ米袋」を購入し備蓄をはじめました。
そこで、備蓄期間1年・3年・5年・7年という長期を見据えて、最良の方法を検討しました。
あなたに一番あった玄米の備蓄を探してみてくださいね。
白米より玄米を選んだ理由
最初にお米は白米でなく玄米にした理由ですが、我が家では白米と玄米を半々くらいの割合でいただいています。
白米はどんなおかずにも合い、おいしく満足できるので欠かせませんし、
白米より栄養があり少量でも満足感が高い玄米食も、やはりはずせません。
また玄米の方が、劣化が遅いという理由で、長期保存は玄米にしています。
農家さんは白米で保存せず玄米で保存して、必要な都度精米し、
出荷したり自家用で食べたりしているそうですよ。
真空パックでの保存期間はどれくらい?
お米の長期保存には「真空パック」がいいとはよく聞きますね。
では真空パックは、どれくらいの期間保存できるのでしょう。
20度以下の室内での保存期間
いくつもお店を確認しましたが、真空パックのお米の保存期間が明記されていません。
長期保存可能と書かれているだけのところがありますが、約1年と考えて良さそうです。
●真空包装がパンクしていない未開封の場合
直射日光のあたらない・暖房のかからない20度以下の涼しい場所であれば、
白米・玄米・発芽まえちゃん玄米は精米日より1年間、七分づきは精米日より半年間、保存・備蓄いただけます。
◆一応の結論:真空パックが包装がパンク(穴あき)していない場合は1年間
と考えれば問題はないようです、ですが、冷蔵庫で保存できればさらに一年保存できます。
真空パックで保存・冷蔵庫なら
真空パックにしたうえで、冷蔵庫での保管なら2年が目安。
これは何店かのお米屋さんのホームページを確認した結果わかりました。
ただ、お米を冷蔵庫で保存(備蓄)できる家庭はいったいどれくらいあるのでしょう。。。
玄米真空パックでもっともつという記事
2020年4月3日サンケイビズにかかれていた戎崎俊一さんの記事には、
玄米真空パックであれば、特別な設備はいらない。わが家の寝室には10年に大量に購入したものが積み上がっており、全く問題なくいただいている。
(サンケイビズ2020年4月3日の戎崎俊一氏の記事)←公開期間が終わったためもう読めなくなっています。
保管場所は寝室ということです。(えびすざき・としかずさん 理化学研究所戎崎計算宇宙物理研究室主任研究員)
約10年前に保管された玄米が、問題なく食べられるということなのです。
穴があかなければ、真空パックで常温保存がこんなにも長くできるなんて意外です。
この体験談は参考にしたいと思います。
玄米を備蓄・真空パック以外の方法は?
では玄米を長期にわたって保存するには、真空パック以外にどんな方法があるかをみていきましょう。
保存場所が自宅にない場合
手狭なスペースでは、大量に保存することができませんね。
そこで、生産者・卸売・小売業者に保管を依頼してみてはどうか、と調べてみましたが、今のところお米を預けることができるところは見つかりませんでした。
お米は毎年生産されるので、その都度必要な量が買えるのがこれまででしたから、「貯米」という考えはないみたいです。
玄米を1年保存する場合
温度15度以下で日光のあたらないところなら、お米用の袋に入れて1年間もつようです。
これは一般の米農家さんが自宅用に保管する場合の保管方法です。
また20度くらいまでなら、真空パックで部屋に保管することができます(日光に当たらないこと)。
大量に真空パックするのはちょっと手間ですが。
玄米を3年保存する場合
3年保存しようとすれば、真空パックにして常時15度以下の場所に保管すれば、なんとかいけそうです。
ですが先にも書いたように、お米屋さんのホームページには真空パックでの保存期間がはっきりかかれていません。
通常米農家では、低温倉庫(温度15℃以下、湿度70~75%)での保管が一般的で、
その状態で保管するからこそ、劣化を防ぐことができるからです。
(どんなに美味しいお米でも外気温度が18℃以上になると呼吸が大きくなり、酸化することによって食味が低下するといわれている)
ただ、一般家庭で年間を通して15度以下になる冷暗所は、なかなかないですね。
そこで、私がとった方法が「3年保つ米袋」を利用することでした。
3年保つ米袋とは
◆お米が3年保つ米袋
「3年保つ米袋」を利用すると、3年間は常温で保存ができるというところが魅力です。
この袋に入れ替えて口を折り曲げるだけなので、そう手間もかかりません。
これなら必要な量の玄米を3年間保管することができます。
◆お米が3年保つ米袋(5キロ用と10キロ用を購入)
使用後に一日天日干しすることで、また3年効果が持続する、とかかれています。
5キロ用・10キロ用・30キロ用とあります。
◆お米が3年保つ米袋 柿渋撥水米袋 取扱説明書
柿渋による撥水加工の袋で、柿渋プラスアルファで特殊加工してある袋だそう。
◆お米が3年保つ米袋にお米をいれて
現在5キロ用9袋と10キロ用9袋に玄米をいれ、押し入れに保管しています。
◆お米の銘柄や購入した日など布にかいて
お米が3年保つ米袋は、しっかりと袋の口を閉じてついている紐を結びます。
いつのどんなお米なのかを、布にマジックでかいて結びつけておきました。
直接袋に書くのはやめた方がいいかと思います。
(ニンニクやタカノツメが虫よけに効果あがるそうなので、いれてあります。)
(※一時期販売していませんでしたが、再販売されていました)
3年保存の白米・玄米
3年保存できる白米または玄米を探すと、真空パック入りのお米が見つかりますが、どこのお店も「保存期間はいつまでと明記できない」となっています。
長期保管できるものの、保証期間というわけではないのですね。
ですから3年間保てるかどうかは不明です。
また保管途中も真空状態が保たれているかどうかは確認が必要になりますね。
保管場所さえあれば、一食分ずつのアルファ米を検討してもよいかもしれません。
3年保存用で調べても5年保存用がでてきます。
玄米を5年保存する場合
災害用などで5年間の備蓄(保存)をしたい場合は、「炭酸ガス封入密着包装」をほどこしたお米を買う方法があります。
無洗米にしてある商品で常温で約5年間保管が可能に。
無洗米は水の節約になり、災害時などにぴったり。
約5年常温保存が可能な「備蓄王」もそのひとつ。
玄米を7年保存する場合
災害時などのために、7年間備蓄(保管)をしたい場合は、玄米での備蓄はできそうもないです。
このいずれかが候補になります。
- 加水調理が不要で熱源がない環境でもそのまま食べることができ、常温でも7年保存が可能なもの。
-
水またはお湯を注いでどこでも食べられる7年間保存食(お水で60分お湯で25分で食べられる・レスキューライスなどの名称)
ある程度の保管場所が必要になりますが、主食のご飯を7年にもわたり保管できるのは、買い替えの手間がはぶけ、安心感はあります。
2年経過した玄米(古古米)の美味しい食べ方
我が家で令和6年8月現在、スーパーにお米がなくなったのを知りませんでした。
というのも、2年前の古古米を食べ始めていたからです。
3年間持つ袋に入っているのですが、2年保管した玄米の様子を見たかったのと、今から食べ始めないと3年間が経過してしまうからです。
古古米は、白米に精米してそのまま食べると、やはり新米より味は格段に落ちます。
食べられなくなはいですが、ちょっと残念な気持ちになります。
そこで古古米の美味しい食べ方を調べて実践しています。
その中でも一番気に入ってるのが、簡単なこの方法です。
これで古古米の古臭さやちょっとした違和感がなくなり、ほぼ新米のようなふっくら感で食べることができます。
他にも古米や古古米を美味しく食べる方法としてこんな方法があります。
古古米をおいしく食べる方法は以下の5つです。
1. 水加減を調整する
古古米は水分が少ないため、通常よりも水を多めに加えることで、ふっくらとしたご飯に仕上げることができます。具体的には、米の容量の20%増しの水を使用することが推奨されています。
2. 調味料を加えて炊く
炊く際に、みりんや日本酒を加えることで風味が増し、ふっくらとした食感になります。米1合につき大さじ1程度の日本酒を加えると良いでしょう。
3. しっかりと浸水する
炊く前にしっかりと浸水させることで、米全体に水分が行き渡り、炊き上がりが柔らかくなります。浸水時間は1時間以上が理想です。
4. 炊き上がり後の蒸らし
炊き上がったら、蓋を開けずに10〜15分蒸らすことで、余分な水分が飛び、よりおいしいご飯が楽しめます。
5. 古古米を活用した料理
古古米はパラパラとした食感が特徴で、チャーハンやカレー、ピラフなどに適しています。これらの料理にすることで、古古米の特性を活かしつつおいしく食べることができます。
これらの方法を試すことで、古古米をよりおいしく楽しむことができます。
玄米を備蓄/保存期間は1年/3年/5年/7年?真空パック以外の方法あります・まとめ
真空パックは1年間は常温での保管ができますが、それ以上の期間ははっきりわかりませんでした。
「10年前の真空パック保管の玄米が問題ない」という記事もみつけましたが、この点に関しては各自の責任でやってみるしかないですね。
自宅には通年15度以下になるような場所がないので、冷蔵庫いらずの「3年保つ米袋」を利用することにして、ある程度の量を確保したいと思います。
玄米は保管状態さえよければ10年もつ、という話も聞いたことがあるので、精米したお米より劣化しにくいのは確かですね。
お米の備蓄にはある程度のスペースが必要なので、農家さんで個人用の玄米を保管してくれるような仕組みがあるといいなと思いました。
◆カセットガスボンベを備える・必要な本数と保管の仕方・消防法では
◆野菜の備蓄で常温で長期間保存できる方法
◆トイレットペーパーは1か月分の備蓄が推奨されていますが、一か月分の目安がどれくらいか、を家族の人数で計算しました
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