電気やガスが使えないという非常時、お湯をわかす・調理をするなどにカセットガスコンロやボンベが必要ですね。
すぐ使えるようにストックしてはいるのですが、いったい何本カセットガスボンベを備えておいたらいい?
お米の備蓄がだいたいできたので、今度はカセットガスボンベが気になっています。
我が家には今、30本のストックがありますが、十分なのかどうか?
今後に備え、長期の備蓄を考えています。
- カセットガスボンベ何本備えたらいいのか
- カセットガスボンベの使用期限
- 保存(保管)場所はどこがいいのか
について詳しく調べてみたのでシェアしますね。
カセットボンベは何本備蓄したらいい?
今30本あるといいましたが、うちは食卓で鍋や焼肉のとき、カセットコンロを使用します。
1か月平均2本使うので、カセットボンベの使用量は多い方だと思います。
さて、災害時用の備蓄本数は。。。
地震によるインフラの復旧目安
「首都直下地震による被害の概要 – 内閣府防災情報」によると、電力は6日、通信は14日で復旧。
首都直下地震等による東京の被害想定(令和4年5月25日公表)による、上下水道は復旧するまでに約17日。
ガスは55日で復旧。
ガスの復旧までに約2か月かかるというのは驚き。
とりあえず電気が6日間使えないと想定して、カセットガスが何本必要になるかを考えてみます。
カセットガス一本でできること
まずカセットガス1本でできることはどんなことなのかを考えてみました。
大人二人を想定して
◆イワタニの備蓄目安のページの画像をお借りしました
参考にさせていただくのは、イワタニさんのホームページの試算です。
カセットガスは気温により使用量がずいぶん違うことをまずおさえておきたい。
上の表をまとめてみると、
レトルトのごはんと惣菜を一日3回、250㏄の飲み物を一日三回、殺菌・洗浄のためのお湯を一日三回わかして、
一週間のカセットガス使用量は、
- 気温10度で9.1本
- 気温25度で6.3本
これだけから判断すると、
6日間の停電期間で計算すると、大人二人、
- 気温25度の場合=1×6=6本
- 気温10度の場合:1.5本×6=9本
単純計算で、三人家族の場合は二人家族の1.5倍、四人家族なら二倍の計算になりますね。
では次に、電気が復旧して7日目から使えたとして、カセットガスはもう必要ないでしょうか?
都市ガスがまだ復旧していませんね。
我が家では都市ガスで調理をしています。
電気で使える調理器具は、炊飯器・トースターしかありません。
それを考えると、
- 電気調理器具を買い足しておく
- カセットガスをもっと用意しておく
のどちらかのの方法をとるしかありません。
都市ガスの復旧まで55日-6日=49日もあります。
大人二人でも一週間に6本(気温10度なら9本)必要なので、その8倍は必要だという計算で、6×8=48本!
そして我が家は三人家族なので、1.5倍で48×1.5=72本!(気温10度ならさらにこの1.5倍)
今30本あるから余裕~なんて思っていましたが、ガスがないとなると困っちゃうなぁ。
カセットガスだと保管する場所も必要になるから、電気調理器具を一つ買っておくのが賢明かも。。。
電気復旧までの6日間のカセットガス必要本数・まとめ
以上をまとめます。
<気温25度の場合・二人を基本に単純計算>
- 二人家族:6本
- 三人家族:9本
- 四人家族:12本
<気温10度の場合・二人を基本に単純計算>
- 二人家族:9本
- 三人家族:12本
- 四人家族:18本
※3食を2食に減らす、パン食にするなどで、使用料をへらすことも。
気温10度で暖を取るためにカセットガスストーブを使うとしたら?
カセットガスは暖房のためにカセットガスストーブにも使いますね。
気温10度のときは、暖をとりたくなる、という想定も考えておく必要があるかもしれません。
そこでイワタニさんの商品の「カセットガスストーブポータブルタイプマイ暖(メーカー希望小売価格税込み20,460円)」が、カセットガス一本で何時間もつかを調べてみました。
- 連続燃焼時間:約3時間20分(標準モード運転時)
- ※気温20~25℃のとき、標準モード連続燃焼にてカセットボンベ1本を使い切るまでの実測値
つまり約3時間20分というわけですが、気温20度のときは暖房しない?と思うので、
気温が10度ともなれば、もう少し燃焼時間は短いことになりますね。
このあたり実測していないのではっきりいえませんが、冬のもしものときに備えるなら、カセットガスストーブとストーブ用のカセットガスの備蓄も考えておきたいです。
カセットガスの保存期間と保管方法
さて次に、カセットガスの保存期間と保管方法をまとめます。
カセットガス保存期間
◆カセットガスボンベの底に製造年月日が(イワタニ製ではありません)
保存期間は7年です(7年を目安に使い切る)。
カセットガスの底に製造年月日が記載されているので、そこから7年間です。
缶底に西暦年月日で印字されていてい、2013年以降の製造年月日は、西暦月日の順に8桁で印刷。
製造日の印字が5桁6桁のものは製造から9年以上経っているので、使用はお控えてくださいとのこと。
ただし、変形や歪みが生じていて正常に器具に装着出来ないもの、ボンベ先端に錆が出ているもの、缶全体に錆が出ているものは使えません。
(イワタニHPのよくある質問の回答より)
ローリングストック(順に使う)
先ほどのように都市ガスが復旧するまでということで、我が家のように三人家族で72本ものカセットガスを備蓄というのは相当な数です。
保管場所に困ってしまいます。
また一気に保存期間がきてしまっては、使い切れません。
ですから順に使いつつ必要量を備蓄する「ローリングストック」の考え方でいかないといけません。
となると総数を保存年数でわって「72本÷7年=10本強」、
1年間に10本強を使ってその都度足していくと覚えておかないといけないですね。
コンスタントに年間10本以上使う我が家はできそうですが、保管スペースずいぶんとりますね。
カセットガスの保管方法
◆カセットガスボンベ保管収納(ウチではこんな風にして廊下のすみに)
では保管の方法は、ただ置いておくだけで大丈夫?
その前に大量のカセットガスを保管する場合は、消防法による届け出が必要になります。
消防法による届け出が必要になる量
消防法で届け出が必要になるのは、液化石油ガス300kg 以上です。
(参考:消防法第九条の三・第一条の十、第九条の二第一項)
カセットガスに入っている液体は「液化ブタン」で液化石油ガスの仲間(表現が正確でないかと思いますが)。
300㎏以上というとカセットガス1本が250gなので、1,200本分。
一般家庭でそんなに大量に持つことはないと思うので、忘れていい数字ですね。
カセットガス保管の仕方
さて保管の仕方に注意することはあるでしょうか。
その点についてイワタニのホームページのよくある質問に対する回答を見てみると、
カセットボンベ保管方法や場所について
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直射日光の当たらない40℃以下の湿度の少ない場所にキャップをして保管してください。
これは、ボンベ内に使用されているゴム部品の劣化のおそれがあるから。
ゴム製品の劣化により、ボンベ先端部分からガスが漏れることが。
キャップをすることで、カセットボンベの先端が押された際のガスが噴出を防ぎます。
湿度が高いとサビが発生し、使用できなくなります。
カセットガスボンベを備える/必要な本数と保管の仕方/消防法では・まとめ
カセットガスボンベは、災害時には必要不可欠といっていい燃料ですね。
まずは電気が復旧するまでの6日間を耐え忍べるよう、
- 気温25度の場合:二人家族6本、三人家族9本、四人家族12本を基本に。
気温が低いともう少しプラス、暖をとるつもりならさらに備蓄が必要に。
こうして調べてみて、ウチは三人家族ですが、都市ガスの復旧までの55日間のことを考えたくなりました。
カセットガスボンベは収納スペースをとるので、先に計算したみたいに72本とか、ちょっと場所的にムリです。
電気調理器具を一つ買おうかな。
さむい季節なら温かい食べ物が欲しいですし、お米を炊くためにも熱源が絶対に必要ですものね。
真冬にも使える?カセットボンベ
ちなみに気温10度での本数計算をしましたが、氷点下とかの寒さでも使えるのかな?と調べてみました。
イワタニさんの回答を見ると、
カセットボンベは成分のブタンガスの特性により、10℃を下回ると気化しにくくなり、5℃以下になると、ほとんど気化しなくなるためお使いいただくことはできません。
ということで、普通のタイプは5℃以下になると使えないと覚えておきます。
解決策は、通常のボンベよりも低温下でも使用が可能な、「カセットガスパワーゴールド」「カセットガスジュニア」を使用すれば、ブタンガスの成分が異なるため、通常のボンベよりも低温下でも使用が可能。
その場合でも5℃を下回ると気化しにくくなり、0℃以下になると使えないそうです。
◆玄米の備蓄をしています
◆トイレットペーパーの備蓄の目安は
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