甘い柿の季節になりましたね。
柿が出回るのは10月上旬から11月が収穫期で最もおいしくいただけます。
常温でおいておくとすぐに熟してしまうため、美味しい柿を見つけたら、たくさん買って保存するようにしています。
今までやってきた柿の保存の仕方で、おすすめの方法をシェアしていきますね。
柿の保存期間はどれくらい？
柿は常温で置いておくと、かたい柿では1週間くらい、熟していると2～3日で熟してしまいます。
ちょっと多めに買うとすぐ熟しすぎて、ドロッとした完熟状態になってしまうことも。
その甘さと柔らかさがお好みであれば良いのですが、私はできるだけ歯ごたえのある硬いそして甘い状態で食べたいなと思っています。
そこでたくさん買った場合は、冷蔵または冷凍していますが、それぞれの保存期間はどれくらいかと言うと、
- 冷蔵の場合は約1週間
- 冷凍の場合は約1ヶ月
を目安に消費するようにしています。
では常温の場合の保存方法、冷蔵そして冷凍の保存方法について順にお伝えします。
また保存といえば、干し柿も候補に上がりますよね。
干し柿はこれから取り組んでみたいと思い、丸ごと干す場合とスライスしてドライフルーツにする場合をまとめてみました。
柿の保存の仕方
常温で長期に保存させる方法と日持ち
甘柿は収穫後すぐには完熟していない場合が多いですが、常温で放置しておくことで熟成し、より甘みが増します。
ただ、完熟後は日持ちが良くないため、食べ頃を逃さないよう注意が必要です。
1. 常温での日持ち
- 未熟な甘柿：1週間から2週間程度
- 完熟した甘柿：数日程度
2. 常温での長期保存の方法
甘柿を一つ一つ新聞紙やキッチンペーパーで包み、箱や籠に入れて保存します。
これにより、柿同士の接触を避けて傷みを予防できます。
湿度や温度が安定している場所での保存を心がけてください。
直射日光や暖房の効いた場所は避けるようにします。
定期的に柿の状態を確認し、熟しすぎたりい傷まないうちにいただきましょう。
※甘柿の状態や保存環境によって日持ちする期間が異なることもあるため、上記の期間は目安として参考にしてください。
冷蔵保存の仕方と日持ち
熟れた柿は冷蔵庫で数日から1週間程度保存することができます。
ただし、冷蔵庫に入れると甘みや食感が変わることがあるので、その点は注意が必要です。
甘柿を冷蔵庫でできるだけ長く保存するために、このような方法をとっています。
1. 適切な温度で保存
甘柿は冷蔵庫の野菜室での保存が最適です。野菜室は湿度が高く、温度が安定しているので、柿の新鮮さを保つのに適しています。
2. 傷みやすい部分を保護
甘柿はデリケートな果物のため、他の食材や柿同士の接触による傷を防ぐため、一つ一つをキッチンペーパーや新聞紙で包むとよいです。
3. 適切な容器や袋で保存
甘柿は通気性の良いポリ袋や容器に入れて保存すると、適度な湿度を保ちつつ、冷蔵庫の乾燥から守ることができます。
ポリ袋に入れる際は、袋の口を緩く閉じるか、小さな穴を数ヶ所開けて通気性を確保するとよいです。
4. 定期的に状態確認
保存中の甘柿の状態を定期的にチェックし、傷んでいるものや過度に熟れてしまったものは早めに取り出してください。
5. 未熟なものと完熟のものを分ける
未熟な甘柿と完熟した甘柿は別々に保存すると、お互いの状態に影響を与えずに保存することができますよ。
冷蔵庫での保存期間は、甘柿の種類や熟度、保存条件によって異なりますが、一般的には1週間から2週間程度を目安にすると良いです。
ただ、できるだけ早めに食べるのがおすすめです。
冷凍保存の仕方と日持ち
甘柿を冷凍保存する際の方法を、カットした場合と丸ごとの場合に分けて説明します。
カットして冷凍する場合
1. 甘柿の下ごしらえ
甘柿の表面をよく洗い、水分をキッチンペーパーなどで拭き取ります。
カットする大きさや形に合わせて、皮を剥くかそのままの状態でスライスやくし切りにします。
2. フリーズパックに入れる
カットした甘柿を一枚ずつ、フリーズパックやクッキングシートで間隔をあけて並べ、冷凍庫のフラットな場所でいったん凍らせます（これにより、後でまとまって冷凍しづらくなります）。
十分に固まったら、適量をジップロックなどの保存袋に入れて冷凍します。
空気をしっかり抜いてから密封すると、冷凍やけを防ぐことができます。
丸ごと冷凍する場合
◆完熟柿のシャーベット
1.甘柿の下ごしらえ
甘柿の表面をよく洗い、水分をキッチンペーパーなどで拭き取ります。
2. ラップで包む
サランラップやフリーズ用のラップで、甘柿をしっかりと包みます。これにより、冷凍やけを防ぐことができます。
3. 保存袋に入れる
ラップで包んだ甘柿をジップロックなどの保存袋に入れ、空気をしっかり抜いてから密封します。
解凍方法
カットしたものも丸ごとのものも、自然解凍や冷蔵庫内でゆっくりと解凍するのが最も理想的です。
急激な温度変化は果肉の食感や味に影響を与える可能性があるため、注意が必要です。
冷凍保存することで、甘柿の風味や栄養を長期間保つことができます。
ただし、長期間の冷凍保存は風味の劣化を招くことがあるので、できるだけ早めに消費することをおすすめします。
甘柿を乾燥させて保存する方法
甘柿を乾燥させて保存する方法として、最も一般的なのは「干し柿」を作る方法です。
私は実際にはやっていませんが、気温によってはカビがつきやすくなるので、寒さが厳しくなってから干すようにするとよいとのこと。
以下に、甘柿を乾燥させて保存する基本的な手順をまとめました。
丸ごとの干し柿の作り方と、スライスした干し柿の作り方の二種類です。
丸ごとの干し柿の作り方・伝統的な方法
1. 甘柿の選定
傷んでいるもの、虫食いがあるものは避け、新鮮な甘柿を選びます。
2. 下ごしらえ
甘柿の表面を水でよく洗い、水分を拭き取ります。
へたを取り除きます。このとき、果肉を傷つけないように注意します。
3. 皮の部分をマッサージ
甘柿の皮を優しくもみ、柔らかくします。これにより、甘みが増し、良い色合いの干し柿ができあがります。
4. 吊るして乾燥
甘柿のへたの部分に紐やワイヤーを通し、風通しの良い場所に吊るします。
日当たりの良い場所や風通しの良い屋外での乾燥が理想的です。
雨の日や湿度が高い日は、屋内に移動させるか、適切に覆って保護します。
5. 定期的なチェック
干し柿の乾燥状況を定期的に確認し、必要に応じて場所を変えたり、形を整えたりします。
干し柿の表面に白い結晶（砂糖分）が現れることがありますが、これは食べられるものなので大丈夫です。
6. 完全に乾燥するまで待つ
甘柿が完全に乾燥するまで、数週間から数ヶ月かかることがあります。
完全に乾燥した干し柿は、表面が硬く中は少し柔らかい状態となります。
7. 保存
完全に乾燥した干し柿は、通気性の良い袋や容器に入れ、湿度の低い冷暗所で保存します。
この伝統的な方法の他、食品専用の乾燥機を使用して干し柿を作る方法もあります。
機械を使用する場合は、各機種の取扱説明書に従って乾燥させてください。
甘柿のドライフルーツの作り方・スライスして乾燥
◆柿 ドライフルーツ
甘柿を皮をむいて乾燥させることで、甘くて美味しいドライフルーツを作ることができます。
その手順を説明しますね。
1. 甘柿の選定
傷や虫食いがなく、新鮮な甘柿を選びます。
2.下ごしらえ
甘柿の表面を水でよく洗い、水分を拭き取ります。
皮を丁寧にむき、種や不要な部分を取り除きます。
3. スライスする
甘柿を均一な厚さ（約5mm前後）にスライスします。均一にスライスすることで、乾燥時間が均等になります。
4. 乾燥
太陽乾燥: スライスした甘柿をクッキングシートや乾燥ネットの上に並べ、直射日光の当たる場所で乾燥させます。湿度が高い日や雨の日は適さないため、天気をチェックしてください。
食品乾燥機を使用: 甘柿を乾燥機のトレイに均一に並べて乾燥させます。機械の指示に従い、適切な温度と時間で乾燥させることが重要です。
5. 乾燥状態の確認
甘柿がしっかりと乾燥しているか確認します。中心部までしっかりと乾燥していることが重要です。湿った状態で保存するとカビが発生することになりかねません。
6. 保存
乾燥が完了したら、密封可能な容器やジップロックバッグに入れて保存します。
冷暗所での保存が理想的です。また、保存中も定期的に状態を確認し、異常がないかチェックしてください。
この方法で作成した甘柿のドライフルーツは、そのままスナックとして食べたり、料理やデザートのトッピングとして使用したりすることができます。
とっても重宝するので、この方法は寒い乾燥した時期にやっています。
乾燥して保存するときの一番の注意点
乾燥させて干し柿をつくる場合に、一番注意したいのが湿気です。
丸ごと干す場合は縦に吊るすと乾燥しにくいという口コミが多く、横に吊るす方が乾きやすいようです。
湿度が高い時や温度が高い時はカビがとても繁殖しやすいため、よく乾燥し気温が低い時に連続して干せると理想的な干し柿ができます。
丸ごとの場合は特に水分量が多く横に面積が広いので乾燥しにくいので、完全に乾ききるまでにかなり長期間かかります。
柿の保存・どれくらいもつ？常温/冷蔵/冷凍の保存の仕方/長期保存する・まとめ
甘柿をまとめて買ったら少人数の家庭では食べきれないということにもなりがちそこで冷蔵または冷凍の保存がおすすめ。
美味しい柿を美味しいまま楽しみましょう。
近年は収穫機よりも後の真冬になっても冷蔵したかきが店頭に並ぶようになり、2月頃までは購入できるようになったかと思います。
コメント