◆基本調味料の備蓄
災害時に備えて、基本の調味料は何をどれだけ備蓄したらいいでしょう。
調味料は味つけに欠かせないものですが、うっかり忘れがち。
すでに備蓄をしているブロガーさんやユーチューバーの方を参考に、短期・長期にわけてまとめてみました。
私は、長期(半年とか1年)を想定して備えはじめています。
基本の調味料とは
ここでは「日本食を食べる」ときに欠かせない、基本調味料5選で、備蓄の量をまとめました。
基本の調味料
調理につかう「さ・し・す・せ・そ」、そう、
- 砂糖
- 塩
- 酢
- しょうゆ
- みそ
です。
このうち賞味期限のないものが砂糖と塩。
砂糖も塩も一袋(1㎏)あれば、かなり長期間使えますよね。
とはいえ使用料は人により違いがあるので、1か月でどれくらい使うか検討をつけておきたいもの。
砂糖と塩の備蓄を考える
◆砂糖と塩の備蓄
砂糖と塩はどれくらい消費していますか。
1キロ単位で考えてみますね。
あなたのご家庭では、砂糖1キロを何日で消費しますか?
塩1キロは何日で消費しますか?
短期の災害で1週間や10日を想定するなら、ちょっと在庫があれば多分大丈夫。
もし長期の災害(6か月や1年)を想定するなら、1か月あたりの使用量に月数をかけて計算してみます。
砂糖の備蓄・短期と長期の場合の例
- 砂糖の短期備蓄:1袋保管しておく
- 砂糖の長期備蓄(6か月の場合):1か月1キロとして×6=6キロ備蓄
塩の備蓄・短期と長期の場合の例
- 塩の短期備蓄:一袋保管しておく
- 塩の長期備蓄(6か月の場合):3か月で1キロとして×2=2キロ備蓄
酢・しょうゆ・みその備蓄を考える
次に賞味期限のある酢・しょうゆ・みそについて考えてみます。
酢の賞味期限(保存期間)はどれくらい?
◆お酢の賞味期限
お酢の賞味期限(保存期間)は製造日より約2年です。
※お酢は「消費期限」でなく「賞味期限」で表示されています
スーパーの陳列棚のお酢の賞味期限を確認してみると、たいてい1年半くらいの賞味期限のものが並んでいます。
お酢の製造元の京都市の「蔵元中野商店」さんのホームページによると、
「お酢の賞味期限ついて」お答えします。
殺菌力が高く、保存食にも使われるお酢の特徴として『酢酸』という酸性の強い食品ですので腐敗することはありません。
しかし、保存状態が悪いと酸化することはあり、酸化は味や風味が損なわれてしまう原因となります。
黒酢の賞味期限は、法律で2年間と決められていますので、記載は2年以内になっています。
「賞味期限」は未開封で適切な方法で保存したとき、美味しく食べられる期限のこと。
ですから賞味期限が少々過ぎても食べられなくなるわけではありません。
そしてお酢については『開栓後は冷暗所に保存』することで味や風味を保つことができ安心です。と回答は続きます。
ということなので、お酢は賞味期限が過ぎて利用しても、冷暗所保存でしばらくは大丈夫ということになります。
酢の備蓄・短期と長期の場合の例
- お酢の短期備蓄:1本保管しておく
- お酢の長期備蓄(6か月の場合):一か月の使用量×6を備蓄
しょうゆの賞味期限(保存期間)はどれくらい?
◆2022年7月7日購入のしょうゆの賞味期限
次にしょうゆの賞味期限(保存期間)を確認してみます。
※しょうゆは「消費期限」でなく「賞味期限」で表示されています。
買ってきたばかりのしょうゆの期限が、2023年12月9日となっています。
購入日2022年7月7日なので、1年と5か月あります。
調べてみると、醤油は種類によって賞味期限が異なっています。
<しょうゆの賞味期限>
- 濃口醤油・たまり醤油はペットボトル入りなら1.5年、缶・ガラス入りなら2年
- 淡口醤油であればペットボトル入りなら1年、缶・ガラス入りなら1.5年
- 白醤油なら缶・ガラス入りで8カ月ほど
備蓄として長く保存(保管)しておきたいのであれば、濃い口しょうゆの缶またはガラス入りがよいということになります。
しょうゆの備蓄・短期と長期の場合の例
- しょうゆの短期備蓄:1本保管する
- お酢の長期備蓄(6か月の場合):1か月の使用量×6で計算
みその賞味期限(保存期間)はどれくらい?
◆赤味噌2022年7月7日購入 賞味期限
最後にみその賞味期限について。
※みそは「消費期限」でなく「賞味期限」で表示されています
おみその種類はとても多く、賞味期限はおみそによって半年から1年半と開きがあります。
今日買ってきた赤味噌は、2023年6月7日期限で、購入日2022年7月7日なので、11か月です。
購入した時点の最短でも6か月あるので、常に一つ保管があればよいですね。
みその備蓄・短期と長期の場合の例
- みその短期備蓄:1つ保管する
- みその長期備蓄(6か月の場合):1か月の使用量×6で計算
みそは2年3年と長期保存が可能らしい
おみそについては、賞味期限がかかれていても、さらに1年くらいは長くもつとされています。
先日おみその蔵元(豆味噌)を見学させていただいたおり、3年味噌、5年味噌もあるとききました。
お味噌の蔵には、冷暖房をせずに味噌桶に、長期熟成させています。
つまり冷暗所に置いてある間発酵がすすみ、より旨味のあるお味噌になります。
いわゆる「本醸造味噌」で、蔵元の人は、
「賞味期限はあくまで表示しないといけないので書いているものの、期限をすぎても、まだ何年も品質が変化することなく食べられるはずです。」
とおっしゃっていました。
その味噌蔵では5年醸造したお味噌も販売されていましたから、2年醸造のお味噌をさらに保管しておくこともできそうです。
◆まるや八丁味噌 2夏2冬醸造した豆味噌
これが2年醸造した豆味噌で、原材料は大豆と塩のみです。
◆まるや八丁味噌 2夏2冬醸造した赤味噌
賞味期限が購入日から約1年半でした。
熟成期間が長いと、よりコクと旨味のあるお味噌になるんですよ。
基本調味料の備蓄(災害時)・砂糖/塩/す/醤油/味噌どれだけ保管する?短期/長期で・まとめ
◆酢 醤油 味噌 1年分の備蓄
基本の調味料5選(砂糖・塩・酢・しょうゆ・みそ)は、和食のとき欠かせない調味料なので、普段からひとつ余分に買っておく。
そうすれば賞味期限が最低でも6か月あるので、それだけで短期(1週間~10日)の備蓄には万全といえますね。
「今のを使い切ったら備蓄分を使い、新たに一つ購入して備える(ローリングストック)」ということで大丈夫。
ただ、長期に6か月~1年と備蓄をと考えているなら、できるだけ賞味期限の長いものを買い、同じくローリングストックで使っていくことで、常に備蓄ができることになります。
私は期限がはやいものを前から順に並べ、
「新しいものを使い始めたら、1年以上期限のある(酢・しょうゆ・みそ)を買い足す」ということにして、常に1年分の備蓄があるようにしています。
基本の調味料は常温保存できるので、スペースさえあれば少し余分に備蓄しておくとより安心かと思います。
特に自分の好みの調味料は、ストックしておくと安心して料理できますね。
※最も長期保存のきくビン入りの本醸造醬油
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