もしもの災害に備えて、野菜を常温で長期保存できる方法を紹介します。
先の災害のおり、「炭水化物ばかりで野菜が欲しかった」という声をよくききました。
災害時にはとかく不足しがちなのが、ビタミン・ミネラルのようです。
普段から野菜の備蓄をしておくと、安心感がだんぜん違いますよ。
もちろん生のままでは保存がききません。
では野菜を長期間備蓄(常温)する方法を紹介します。
野菜の備蓄・長期に常温保存できる6つの方法
傷みやすい野菜ですが、以下の方法なら長期間の備蓄が可能になります。
1.乾燥野菜を真空パックする・保存期間
◆真空パック機で真空パックした乾燥人参
野菜は乾燥させ、それを真空パックにすることで、半年~1年の長期間の備蓄が可能になります。
自分で乾燥野菜を作り真空パックする方法
◆干し網で干し野菜
自分で作るには、まず「ざる」や「干し網」にいれて太陽光で乾燥させます。
小さくカットするほど完全に乾燥するまでの時間は早いです(通常3日~5日)。
◆自分で作った乾燥人参
そして真空パック機で、空気をぬいて袋詰めすれば、1年間は保存できます。
(※真空パック機を使った保存期間は明記されていませんが経験上1年ほどOK)
乾燥野菜を購入する方法
◆乾燥野菜 根菜ミックスと干し大根
手っ取り早いのは乾燥野菜を購入すること。
少々お値段ははりますが、多種類の乾燥野菜が販売されています。
保存期間は約1年(これまで購入したものの平均)です。
より長く保管したい場合は、これを真空パック機で真空にすれば、さらに半年~1年はもちます。
2.フリーズドライ食品を利用・保存期間
◆フリーズドライのおみそ汁
次にフリーズドライ(真空凍結乾燥)の野菜で、長期間の常温保管が可能。
フリーズドライ食品はお湯や水をそそぐだけで食べられるので、災害用はもちろん忙しいときの時短料理にも使えます。
フリーズドライの商品は豊富で、野菜の単品からおみそ汁やスープなどの中から、不足しがちな野菜を選んで用意。
フリーズドライの野菜の賞味期限は、約1年(メーカーによっては2年近いものもある)。
フリーズドライ食品のメリットは、食材の色や香り、風味、食感などが作りたてとそん色ないこと。
そのためビタミンなどの栄養価が損なわれにくいというメリットがあります。
また、常温で長期間の保存ができるため、保存料は不使用です。
美味しくて健康的なのがよいですね。
3.ビン詰めの野菜を利用する・保存期間
ビン詰めにした野菜も、常温で長期保存ができます。
代表的なビン詰め野菜といえば、ザワークラウト(キャベツの酢づけ)やピクルス(酢や香辛料などをベースとした調味液の野菜づけ)でしょうか。
ザワークラウトは賞味期限が約36か月、ピクルスは約1年(商品により違いあり)。
※日本のビン詰は、賞味期限は製造日から半年〜1年程度
ビン詰めは自分で作るには手間がかかるので、市販品を購入するのが近道。
災害用などでの長期保存には、あると安心です。
4.缶づめの野菜を利用する・保存期間
◆缶詰めの野菜 トマト・コーン・ミックスビーンズ
缶詰は2~3年の長期保存期間が表示されていて、保管もラクです。
缶詰めの野菜の代表的なものは、
- トマトの缶詰
- コーン(トウモロコシ)の缶詰
- 大豆はじめ豆類の缶詰
- マッシュルームやアスパラの缶詰
これらはフタをあければ食べれる状態になっているので、すぐに調理にとりかかれます。
缶詰は製造から3年後が賞味期限です。
缶切りを使わない、プルタブ(イージーオープン)タイプの缶詰が備蓄向き。
5.レトルトパックの野菜
レトルトパックの野菜は、調理済みのお惣菜がほとんどですね。
そのままでも、あたためてもよく、とにかくすぐに一品として食べられるところがいいですね。
一人暮らしの方はすでにおなじみの食品かもしれません。
レトルト食品の賞味期限は、製造日から1~2年ほど。
6.長期保存用野菜ジュース・賞味期限
◆長期保存に野菜ジュース
長期に保存できる「野菜ジュース」があれば、いざというときの強い味方。
例えば、「カゴメ野菜一日これ一本」は、賞味期間は製造日から5.5年もあります。
伊藤園の「1日分の野菜(缶)」はメーカー製造日より36ヶ月が賞味期限です。
野菜の栄養がとれて調理の手間がないという野菜ジュース。
純粋な野菜ジュースを求めるなら、砂糖や塩が入っていないもので。
海藻ときのこの備蓄も
野菜と合わせて、不足しがちなビタミンやミネラルが豊富な、海藻類・きのこ類の備蓄も考えています。
海藻類の備蓄品と方法
◆海藻類の乾物 昆布 わかめ ひじき のり かつおぶし
海藻類は、昆布・わかめ・ひじき・のり・かつおぶしなら、乾物をそのまま保存できます。(かつおぶしは海のものなのでついでに)
賞味期限は、半年から1年半ほどが表示されています。
真空パック機を使うことで、さらに長期に保管ができます。
きのこ類の備蓄とその方法
◆きのこ類乾物 シイタケ・エノキ・キクラゲ
乾燥したきのこ類の代表格は、シイタケ・キクラゲ。
最近はスーパーでも、乾燥エノキ、乾燥マイタケをみかけるようになりました。
きのこ類は乾燥することで、旨味が増して保存がしやすくなります。
キノコ類は生を乾燥させるのは手間なので、こうした乾燥した袋入りを購入して備えるのがおすすめ。
家庭で常備しておけば、普段にも使えて備蓄にもなり、食のレパートリーも広がります。
備蓄品を日常で使いまわす
備蓄用にストックしてあるものは、期限が短いものから料理に使って消費しましょう。
私は種類ごとに分けて、手前に期限の近いものから並べています。
普段から食べなれておくと、味だけでなくいざというとき調理にも困りません。
普段は新鮮な野菜を使い、ときどき備蓄品を使って補充する。
場所はとりますが、備蓄がある=あわてて買いにいかなくてもいい、というメリットもあります。
野菜を備える/常温で長期間保存できる6つの方法/もしもの災害時に・まとめ
◆真空パック機を使っていろいろ真空パック
災害やもしものことは、心配してもしかたないので、とりあえず一定量の備えをすることで、日々安心感がもてます。
私は上の写真のように、煮干し、するめ、乾燥キクラゲ、高野豆腐なども真空パック包装にして備えています。
それに備蓄したものは、いずれは消費するのですから、損とか得とかないかと思います。
ただし長期保存できるものは、ややお値段が高いですね。
食材が豊富に手にはいるなら、
- 自分で乾燥させる
- 真空パック機を利用する
- ビン詰め野菜を作る
などしてみると、備蓄野菜の種類を増やせ、いいことづくめですね。
私が使っている真空パック機は、「アイリスオーヤマ 真空保存フードシーラー」です。
操作が簡単なのが決めてでした。
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