◆発芽玄米(発芽して二日目)
玄米を発芽させると、より栄養豊富になり、モチモチとした食感になりたべやすくなります。
市販の発芽玄米はもちろん手軽でよいのですが、ちょっと高いですよね。
そのため、玄米で購入して自分で発芽させ、いつもおいしくいただいています。
◆自分で発芽させた発芽玄米を炊いて
自分で発芽させると、愛着ももててよりおいしく感じてしまうのは私だけ?
発芽させる方法はむつかしくないですよ。
発芽させる温度や時間は、気温により少し変わります。
では玄米を発芽させる方法をお伝えします。
玄米を発芽させる簡単な方法
◆玄米
発芽前の玄米は、一番外のもみ殻をとった状態です。
農家さんは玄米で保存して、出荷前に精米(白米にする)しています。
簡単に発芽させる方法
発芽させるには、浸水時間をたっぷりとって、その後しばらく置きます。
- 玄米を炊飯する分ボールに入れざっと洗う
- 水を変え12時間浸水する
- 水を捨て、24時間水を切って置いておく(途中1回あらう)
- 適した量の水を加えて炊く
これを常温で行います。
冬は浸水時間を24時間、水を切って放置時間を48時間にします。
放置している間に、発芽がすすみます。
発芽の始まりの合図
12時間浸水がすむと、玄米は水分をやや含んでちょっとふくらみます。
白っぽくなりツヤもでて、胚芽の部分がふくらんできます。
◆胚芽部分が白くふくらみかけた玄米(約12時間浸水後)
真夏でも気温が22度くらいをこえない場所なら、そのまま常温に置いておきます。
それより高温になる場所なら、冷蔵庫に入れ36時間ほどにのばします。
玄米で食べるなら、この状態で炊飯すればOKです。
発芽玄米の炊き方
炊飯器にはお米を炊くモードがいくつかありますね。
- 早炊きモード
- 白米モード
- 玄米モード
この大きな違いは浸水時間の違いです。
それぞれの「浸水」「炊飯」「蒸らし」の時間を組み合わせたモードで、所要時間もそれに合わせて変わります。
例えば「玄米モード」にすると、2時間近くかかり(ウチの炊飯器は)、白米モードの倍以上です。
その大きな違いは、玄米モードの浸水時間が長い!という理由からです。
すでに十分浸水が済んでいるなら「発芽玄米」は、「白米モード」で炊いても十分美味しいです。
ただ、炊飯器によっては、炊飯・蒸らしの時間も違いがあるので、
まずは「玄米モード」で試してみて、時間がかかりすぎなら「白米モード」も試してみてください。
玄米は12時間浸水する!がコツ
◆玄米
玄米は殻が硬いので、おいしく食べるには「浸水時間を長くして炊く」というのはしかたないことですね。
その浸水時間、一晩とか6時間以上とか言われていますが、どうしてますか?
この浸水時間の長さが、玄米を食べようするときネックになりますね。
「最もおすすめは12時間浸水する」です。
すごく長く感じますが、これには理由があります。
玄米の発芽を抑える要素を取り除くため
◆発芽玄米、発芽したのでこれから炊くところ
玄米は子孫をまもるための仕組みで、すぐに発芽してしまわないよう胚芽部分が守られています。
関係しているのは「アブシジン酸」と「フィチン酸」。
この二つが玄米の発芽を抑え、胚芽の中で栄養を保存をする役目をしています。
ただ、これらが活性をもったまま腸管の中にはいると、こんなことがおこります。
- 「アブシジン酸」は活性酸素を作って腸の粘膜を傷つける。
- 「フィチン酸」はカルシウムやマグネシウムの吸収を阻害する。
そのためこの働きをなくしてしまう必要があるわけです。
それが常温で12時間、冬は24時間目安で水に浸すことです。
水に浸けることで発芽モードになり、「アブシジン酸」と「フィチン酸」の活性がなくなるということです。
(※この項は「放射能汚染から命を守る最強の知恵(阿部一理・堀田忠弘共著)」を参考にしました。)
玄米の生命力を実感できる発芽
◆発芽して二日たった発芽玄米
浸水後に夏なら24時間、冬なら48時間、水を切ったまま放置しておくと、小さな芽を出しているのがわかります。
玄米を発芽させよう!浸水時間と温度/炊飯器でたくまで・まとめ
玄米から「発芽玄米」にするには、洗ってから12時間浸水し24時間水を切って放置(夏)。
冬はこの倍の時間、秋は1.5倍の時間を目安に。
炊くときは「玄米モード」で、なければ「白米モード」で。
発芽させることで、栄養が豊富になりやわらかい食感になるので、玄米がとても食べやすくなります。
◆北海道むかわ町産の玄米「ゆめぴりか」
私が今回発芽させた玄米は、北海道むかわ町産の玄米「ゆめぴりか」です。
5キロ入りで2,158円(税込・一キロ当たり432円)。
◆岐阜県産のミルキークイーン 玄米
モチモチっとした食感が強くて甘味も濃い、岐阜県産ミルキークイーン玄米、気に入ってます。
5キロ入りで2,000円(1キロ400円)。
銘柄により玄米の特徴も違うので、いろいろ試すのも楽しいです。
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