「よく噛んで食べる」のは、誰にとっても大切なことですね。
子供のころから言われているのに、大人になっても忘れがちな人は多いはず。
では、よく噛もうと思えば、どんな食品がよいのでしょう。
すぐ思いつくものといえば「スルメ(あたりめ)」くらい。。。?
そこで食事のとき「よく噛むもの」を食卓に並べられたらいいなと思い探してみました。
- 噛む回数の多い食品について
- 「噛む」ことの利点(健康効果)
- 子供に「噛む習慣」をつけさせるにはどうしたらいいか
大切なのに忘れがちな「噛む」について調べてみました。
噛む回数の多い食品
よく噛むにはどうしたらいいかを考えるより、噛む回数の多い食品を食べればいいですよね。
そこで噛む回数が自然と多くなる食品を並べてみます。
噛む回数80回以上(多い順)
10 グラム あたりの咀嚼回数の多きものから順に並べています。
()内は飲み込むまでの噛む回数です。
- タコの刺身(220)
- せんべい(162)
- 松前漬け(116)
- クルミ(108)
- フランスパン(108)
- 人参スティック(100)
- レバー(98)
- 昆布(85)
- たくあん巻き(84)
- 刻みキャベツ(82)
- ヤリイカの刺身(80)
咀嚼回収80回以上のものが、これだけあります。
自然にこれだけの回数、噛んでいるのですね。
噛む回数60回以上(多い順)
同じ条件での噛む回数60回以上のものを並べます。
- いんげんのソテー(79)
- きのこのソテー(75)
- かまぼこ(75)
- らっきょう(74)
- 皮付きリンゴ(74)
- ローストビーフ(66)
- 磯辺餅(65)
- 耳あり食パン(62)
白米は?噛む回数の少ないものは
白米は41回です。
30回以上噛みましょうと言われていますが、平均して41回噛んでいるのです。
噛む回数の少ない食品も見てみましょう。
- バナナ(7)
- 冷奴(10)
- そば(15)
- 里芋の煮ころがし(22)
- 厚揚げ(24)
- 焼きなす(25)
- ゆで卵(33)
(斎藤滋・柳沢幸江著『料理別咀嚼回数ガイド』(風人社)より)
噛む回数の多い食品の特徴
自然と噛む回数が多くなる食品をできるだけ食卓にあげることが、意識せずに噛む回数を増やすことになりますね。
上にあげたものの特徴をまとめると、
- かたいもの
- 弾力のあるもの
- 手をあまり加えていないもの
- 汁気の少ないもの
そして食物繊維の多い食品もあげられます。
高繊維食は低繊維食に比べて食事時間が約30%以上長くかかり、噛む回数も20回以上増えると言われています。(熊本県歯科医師会のHPより)
繊維の多い食品といえば、
- 穀類:玄米・胚芽米・麦めし・とうもろこし
- 豆類 :煮豆(大豆、うずら豆、あずき) 納豆・おから
- きのこ類 :しいたけ・しめじ・えのき
といったところがよく利用される食品かと思います。
これらのことを念頭において、「自然とよく噛む食事」にしたいですね。
噛むことの利点、健康効果
「よく噛むことが体にいい」のはわかっていますが、一度おさらいしましょう。
※唾液の分泌量が増える | 消化吸収を助けるため胃腸の負担が減る |
※むし歯や歯周病を予防する | 唾液には、細菌の発育を抑制する作用、免疫力を高める作用、歯の再石灰化作用などがある |
※肥満予防になる | 早食いより少量で満腹感がおとずれる |
※食事誘発性体熱産生(DIT)があがる | 食事による代謝があがりエネルギー消費が増える |
※脳を活性化し認知症を予防する | 噛むための筋肉を使うので血行がよくなり、頭部に運ばれる血液が増える また噛む刺激が脳に伝わることで脳が活性化、認知症を予防する効果が期待できる |
そして発育期には、よく噛むことで顎の発育を促したり、味覚を発達させます。
そのため子供には「よく噛んで食べる」習慣をつけさせたいと、親は思うわけですね。
でもそれは簡単ではないですよね。
「30回噛むのよ」といって手本を見せても、子供はあまり興味を示しませんものね。
子育ては気長に努力するしかありませんが、
子供の好きなもので「よく噛む」しかない食品を与えるのはよいでしょう。
食事以外の「おやつ」に、そのチャンスはあるかもしれません。
子供にとって噛まずにいられない美味しい「おやつ」
それには「噛まずにはいられない食品を用意する」ことが先決かも。
昔はするめ(あたりめ)をよく食べさせられた、という人もあるでしょう。
先に挙げた「噛む回数の多い食品」の中の二位にせんべい(162回)がありましたね。
そう、せんべいは子供のおやつに最適。
ただしせんべいは「お米(うるち米)」で作られてので、お腹がふくれやすい。
それはは良い点です、が、「おやつ」に栄養もというなら、こんなお菓子はどうでしょう。
若いお母さんに人気なのが、おからで作ったかたいお菓子。
◆きらず揚げ(おとうふ工房いしかわ)の黒糖きなこ味
これ、とてもかたくて歯ごたえありますよ。
原料は、「国産小麦粉・粗糖・菜種油・おからパウダー(国産大豆)・黒ごま・食塩/膨張剤(重曹)」
お豆腐屋さんが作っている、素材にこだわった「かたいお菓子」で、かなりの人気ぶり。
◆きらず揚げ(おとうふ工房いしかわ)の黒ごま味
こちらおなじ「きらず揚げ」で、かたい。
子供のお菓子にはやわらかいものが多い現代、「子どもに安心でかたいお菓子を」ということから生まれたといいます。
何種類かあるので私はお店で食べ比べて買いましたが、地元愛知県と近辺でしか店舗販売はしていません。
遠い人は通販で。
一袋300円未満なので、「かたさ」と「噛み応え」を試してみるといいですよ。
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