日本各地で土砂災害の被害を見るたび、怖いなあと感じます。
おとなりの岐阜県は土砂災害が多いため、防災にはとても力を入れています。
防災を学んで身を守ろう!と誰もが学べる場所として「さぼう遊学館」という施設があります。
先日そこで学んだので、忘れないようにしたい、という気持ちでいっぱいになりました。
今日はその覚えとして、土砂災害は、
- いつ逃げたらいいのか?
- 避難するとき気をつけることは?
このふたつに絞って残しておきたいと思います。
土砂災害が起こりそう、いつ逃げたらいい?
◆「さぼう遊学館」岐阜県海津市の土砂災害の展示
- 避難情報が発令されたら、迷わず避難行動を。
- 避難情報が発令されていなくても身の危険を感じたら避難を開始。
避難情報の種類は3種類あります。
「避難準備」「避難勧告」「避難命令」です。
1)避難準備の発令
「避難準備」の情報が発令されたらいつでも避難ができるように準備をする。
- 避難用の持ち出し品をまとめて、いつでも持ち出せるようにする
- 防災用の服に着替える、靴や傘を用意するなど
時間のかかりそうな以下の方は避難を始める。
- 高齢の方
- 障害のある方
- 乳幼児用のある方
雨や風が小康状態になっていても、避難準備が発令されてれば安心は禁物。
いつでも避難所に向かえるように心づもりをしておきたいです。
2)避難勧告の発令
「避難勧告」が発令されたら、避難場所へ避難しましょう。
近くにいる人は速やかに安全な場所に避難を。
「避難勧告」は避難をおすすめするよ、という軽いものではありません。
避難をしましょう、ということです。
3)避難指示(緊急)の発令
「避難指示」が最後です、避難しないと非常に危険ということ。
まだ避難していない場合は直ちにその場所から避難をしましょう。
外出することでかえって命に危険が及ぶような状況では、自宅の一番安全な場所に避難しましょう。
避難するとき気をつけること
◆さぼう遊学館(岐阜県海津市)の土砂災害の展示
実際避難をするにあたり、危険なことがあるかもしれません。
その危険について知っていれば、不安を少しでも減らせるかと思います。
土砂災害の危険は「土石流」と「がけ崩れ」です。
避難所までの道のり、土砂災害の前触れを表す以下の現象があれば、避難経路を変えるなど対処した方がよいという目安です。
「土石流」とその前触れ
「土石流」にはこのような前触れがあるので避難の時気をつけましょう。
- 山鳴り
- 急な川の水の濁り
- 流木の混入
- 川の水位の異常低下など
「崖崩れ」の前触れ
「がけ崩れ」の前触れとしては、
- 亀裂の発生
- 小石の断続的な崩落
- 崖から水が湧き出るなど
こうした危険な事態は、いざ直面する怖くなってしまうでしょうね。
もし危険を感じたら、避難する経路を見直すなどしましょう。
「さぼう遊学館」で土砂災害の危険を知る3D映像を見たのですが、逃げ遅れそうになった家族の様子が映し出され、怖かったです。
「避難指示」が出るころには、危険が一層増しているはずなので、とにかく早めに。
「避難」は難を避けること
ここで「避難」についてもう一度考えてみたいです。
あらかじめ「難」を避けるのが「避難」です。
安全無事に避難所にたどり着くことが「避難」です。
そのタイミングは、こんなことも想定しておかなくてはならないです。
- 避難を決断してから家を出るまでに何分必要か
- 避難を決断してから避難所に無事にたどり着くまでに何分かかるか
- 避難所にたどり着く前にもしこんなことに遭遇したら安全か
- 雨が強くなって立ち往生するかも
- 風が強くなって立ち往生するかも
- 暗くなって立ち往生するかも
- 道路冠水や崖崩れで立ち往生するかも
避難する、という決断の先送りは良くないです。
住んでいる場所、昼間か夜間かでも危険性が違います。
どのタイミングで避難を決断するか、
- 注意報や警報が出た時に決断
- 行政から避難に関する情報が出た時に決断
- 不安を感じた時に決断
行政からの情報が遅くなり、避難できなかったという例がありましたねたしか。
夜間は特に危険ですから、明るいうちに避難する、そんな決断をしたいと思いました。
土砂災害の危険を学んだ「さぼう遊学館」
◆「さぼう遊学館」の裏の谷川
土砂災害の危険を学んだ「さぼう遊学館」(岐阜県海津市)の施設の裏側の谷川です。
いつもはわずかな水量の緩やかな流れで、のどかなところです。
◆「さぼう遊学館」の裏の谷川
ここは江戸時代から土砂災害を治めようと地元の方たちが尽力してきたところ。
明治になりヨハネス・デ・レーケさんらの指導で「巨石積堰堤(きょせきづみえんてい)」をいくつも造って、土砂災害の被害を受けないようになりました。
平穏で自然の豊かな土地は、大雨や台風になると危険がいっぱいです。
避難のタイミングを先延ばしにしないように、つくづく考えさせられました。
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