店頭にならぶお米の値段が昨年の2倍以上しています。
令和7年の5月下旬の今も高値が続いていて、備蓄米が放出されたはずなのですが、まだ下がる気配がありません。
6月上旬から古古米が2000円台(5キロ)でスーパーなどに出回るようなニュースが最近ありましたが、一瞬で売れてしまうとか(6月1日現在)。
昨年令和6年産のお米は今のままのお値段のようで、2,000円台になるのは古古米、つまり2022年、令和4年産のものです(CBCニュース公式動画より)。
てっきり令和6年のものが安くなっていくのかなと思っていたのですが。。。
我が家には災害用に保管していた、令和4年産のお米がまだあります。
たまたま令和4年の時からお米を備えるようになり、昨年お米が高くなった頃から、備蓄しているお米を食べています。
古古米なのでさすがに新米のような美味しさはありません。
私は古古米を食べるのは、生まれて初めての体験でした。
それでも約半年、古古米を食べることで、古古米の美味しい食べ方を自分なりに工夫して食卓にのせてきました。
今回は、古古米をおいしく食べるコツと、これから古古米または古米を食べることに不安を持ってる方に、私の体験が少しでも参考になればと思います。
まず、日本のお米はどうやって備蓄されているのかから。
政府の備蓄米の保存の方法
政府は備蓄米を、16℃で24時間管理しているそうです。
玄米で保存、古米、古古米、古古古米を保存しています。
CBCニュースの大石アナウンサーの体験談
CBC ニュースの大石アナウンサーの、古古米を食べた体験談をシェアします。
大石さんはご自分のお宅に災害用の古古米を玄米で保存していらして、それをお米屋さんでお米のマイスター(お米のプロフェッショナル)さんと一緒に試食し、調理の仕方や食味の感想をまとめた動画がありました。
「古古米 実際に食べてみるとその味は。。。」
大石さんのお米の保存方法
大石さんは玄米を5kg 真空パックで台所で保存していたとおっしゃっています。
ただし真空パック状態にはなってはおらず空気が入っていたことを、お米のマイスターさんに指摘されます。
お米のマイスターさんは、この道30年ですが、古古米は見たことがないし、食べたこともないとおっしゃっています。
精米と試食
北海道産単一原料米(おぼろづき)の令和4年産のお米を、お米屋さんで精米。
お米のマイスターさんのアドバイスにより、精米し調理していました。
- 精米機で白米にする(新米を白米した時よりも色が黄色っぽい)
- お米を通常より1回多くとぐ(表面についているハダヌカが時間が経っていると取れにくいため)
- 浸水時間30分
- 通常より水を多めにする(古米は新米より乾燥しているため)
出来上がったご飯の感想です。
大石さんは、「甘味がさほどなく、ねちゃっとしていて、粒の感じかあまりない」。
お米のマイスターさんは、「そしゃくしているときの鼻に抜ける香りが気になる」ということでした。
大石さんのお宅での保管は、政府の保管方法とは違うため、政府の備蓄米(古古米)は、もう少し状態が良いと思われ、酸化もすくないはず。
そのためそしゃくしたときの酸化したような香りはもう少しマイルドになっていると思われるというお話でした。
我が家の半年間の古古米の体験談とおいしい炊き方
◆災害用に備蓄している玄米 古古米
私が令和6年9月頃から令和7年5月までの間の約半年間で、令和4年産の古古米を家族3人で食べてきました(新米も時々食べました)。
古古米を食べるにあたり美味しい食べ方を色々調べ、いくつか試し、また水の量や加えるものを工夫してきました。
そこで落ち着いたのがこの方法です。
この方法が我が家では一番おいしくたべることができました。
- 食べる直前に精米機で精米する
- 通常より1~2回多くとぐ
- 浸水は1時間以上
- 料理酒大さじ1杯、塩ひとつまみ、昆布一切れ(5~6cmのもの)を入れて炊く
古古米は水分が少ないので通常より1割~1.5割ぐらい増してお水を入れると良いです。
浸水時間は30分でなく1時間くらいは浸水させた方が、粘りが出るような気がします。
また精米機で白米に精米すると、約1割の米ぬかが出ますが、白米にする以上の精米の方法があれば、それに従うとよいかと思います。
我が家の精米機には「みがき米」というボタンがあり、精米したお米をさらに磨く機能がついています。
この機能を使えば、可食分は減るものの、古臭い感じが減るはずです。
現在我が家では、料理酒大さじ1杯、塩ひとつまみ、昆布一切れ(5~6cmのもの)を加えて炊いていますが、ほかにも古古米の臭みを消す方法があるので、お試しください。
調べると、以下のような方法がでてきました。
古古米を食べるための工夫
1. 水加減と浸水時間を調整する
新米よりも1割~2割ほど多めに水を入れてみる。例えば、お米1合(180ml)に対して通常200mlの水を入れる場合、古米なら220ml~240ml程度に増やしてみると良いでしょう。
通常30分~1時間程度の浸水時間ですが、古米の場合は1時間~2時間、できれば半日ほど浸水させると、お米がしっかりと吸水し、ふっくらと炊き上がります。
2. 工夫して炊く
炊飯時にひと手間加えることで、古米特有の匂いを抑えたり、風味を良くしたりすることができます。
お米1合につき、みりんや料理酒を小さじ1程度加えて炊くと、古米特有の匂いが抑えられ、甘みやツヤが増します。
少量のはちみつ(お米1合につき小さじ1/2程度)やサラダ油(数滴)を加えると、ふっくらツヤツヤに炊き上がります。
炊飯器に米と規定量の水を入れた後、氷を2~3個加えて炊くと、炊き上がりまでの時間が長くなり、お米の芯まで熱が伝わりやすくなり、ふっくらと仕上がります。
白米をそのまま食べるのだけでなく、調理方法を工夫することも食べやすくするコツです。
3.調理法を工夫する
◆古古米の玄米を精米しドライカレーに
カレーライスや丼ものに:古米は新米に比べて粒がしっかりしているので、カレーや丼もののように具材と混ぜて食べる料理に向いています。べたつきにくく、具材の味と絡みやすいです。
炒飯やピラフに:同様に、粒がしっかりしているため、炒飯やピラフにするとパラパラとした食感に仕上がりやすいです。事前に少し硬めに炊いておくとさらに良いでしょう。
リゾットやお粥に:じっくり煮込む料理であれば、古米でも美味しくいただけます。水分をたっぷり吸わせることで、新米とはまた違った食感を楽しめます。
炊き込みご飯に:具材の味が加わることで、古米特有の匂いが気になりにくくなります。普段よりも少し水を多めにして炊くと良いでしょう。
保存は白米でなく玄米がよいのはなぜ?
◆3年保つ米袋に玄米をいれています 虫よけの唐辛子もいれて
白米は精米することで、お米の美味しい部分がむき出しになり、酸素や湿気の影響を非常に受けやすくなります。
玄米は、ぬか層と胚芽という天然の保護膜に覆われているため、酸化や虫害、カビの進行を遅らせ、風味や栄養価を長く保つことができるのです。
そのため、大量にお米を購入し、長期保存したい場合は、玄米の状態で保存し、食べる直前に必要な量だけを精米するのが最も理想的な方法とされています。
我が家のお米の保存方法と味や食感
◆3年保つ米袋10キロ用で保管
令和4年22年産のお米から災害用にと思い備蓄をしています。
備蓄するお米は玄米のままで、
- 真空パックに入ったものを購入して冷暗所に保存
- 3年保つ米袋に入れて冷暗所に保存
この2つの方法で保存場所は、縁側にある押入れの下の段にすのこを敷いて保管しました。
夏場はそれなりに気温が上がるので、二夏をこした備蓄米はどうなったか心配しました。
◆2022年3月購入の2021年、令和3年産の玄米(真空パック入り)
ですが、真空パックしたものも、3年保つ米袋にいれたものも、全く異常はなく入れたときの玄米のままでした。
真空パックについては、少しでも穴があくと空気が入り込み、お米が動きますから、真空パックのままになっていれば、2年間保管しても劣化はありませんでした。
いずれの方法も、玄米で食べる分には全く食味にも変化がなく、3年保つ米袋の方は少し乾燥したような感じはありました。
精米後ですが、真空パックの方がヌカ臭さはなく、食感は良好です。
3年保つ米袋の方は、より乾燥がすすんでいたようですが、上記のような、水加減や工夫をして炊けば、臭みもほぼなく食べることができます。
ただ新米のようなモチっとした粘りはあまり感じられませんでした。
古古米を食べる工夫として、上記のような調理方法を工夫してチャーハンなどにするのもよいですが、やはり白米で食べたい、そんなときに、
◆白米にもち米ともち麦を加えるとおいしく食べられる
- もち米を加える
- もち麦を加える
- 雑穀を加える
という方法も私はやっています。
特にもち米ともち麦を加えて炊くと、もう古古米とはいえない食感と風味と味になると思います(家族の感想ですが)。
「白米:もち米:もち麦の割合=2.5杯:0.5杯:0.4杯」の割合がベストかなと思います。
麦をいれると繊維質もたくさんとれるし、お財布にもやさいです。
古古米をおいしく食べる方法/半年の体験報告とレシピ/ベストなお米の保存法・まとめ
令和4年産(2022年産)の玄米を100キロほど備蓄していたため、昨年からのお米の高騰しましたが、我が家は新米を購入せず、古古米を食べています。
ここ半年以上古古米を工夫を重ねて食べてきました。
落ち着いている結論は料理酒と塩と昆布をを入れて炊く方法ですが、他にも手元にある調味料などを使った美味しく炊く方法を試してみました。
通常よりも多めに洗う、水を1に割り多く入れる、浸水時間を伸ばすなどの工夫をして、
古古米を美味しく頂いてきました。
我が家の経験がこれから古古米を調理される方の参考になれば幸いです。
お米の値段が令和5年産より倍にも上がって、今だ安くなる気配がないですね。
政府の備蓄米が放出されることで、令和6年産のお米の価格が下がるのかと噂されていましたが、全くそういうことにはなりませんでしたね。
政府の備蓄米のココマイは6月1日から全国的に順次販売されて2000円ほどで店頭に並び始めました。
ただまだ都心部などのごく一部だけです。
欲しい人に、平均して入手できるようになるのでしょうか。
またさらに1年古い「古古古米」も放出されるようです。
現在は令和7年6月2日、田植えがそろそろ終わる頃です。
今年のお米が順調に育ち、今までのように流通されるのを願うばかりです。
令和6年産のものがなぜ急に昨年の倍の値段になったのか、そこの説明がないように思いますが皆さんはどのように思われているでしょうか。
日本の主食であるお米が日本で生産されて日本人の全てに行き渡るようになってほしいと強く願っています。
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