
こんにちは、よしえです。
ようやく春の風が心地よくなってまいりましたね。庭の草木も芽吹き始め、ガーデニングが楽しい季節の到来です。
皆さんのタンスの中に、「柄は大好きだけれど、もう外に着ていく機会がなくなってしまった浴衣」は眠っていませんか?
今回私が手に取ったのは、薄青の地にグレーの青モミジが描かれた、お気に入りの木綿の浴衣。
このまましまっておくのは忍びない……。
そこで、この美しい生地を「今の私の暮らし」に馴染む形に生まれ変わらせることにしました。
「和の知恵」を、現代の作業着に
作るのは、園芸作業やお家仕事で大活躍する、私流の「大人のリメイク作務衣(さむえ)」です。
単なる作業着ではありません。着物師範としてのこだわりを少しだけ詰め込んでみました。
浴衣からリメイクの具体的な方法・四つのポイント
リメイク方法は動画と、このブログの中でサイズなどの詳細を残しておきます。
キャンディースリーブ風で可愛らしく

たもとの余分は切り落とし、袖口を伸ばしてキャンディースリーブのようにして可愛らしくしました。
水仕事や土いじりでもズレ落ちないので快適です。
袖を長くしておくと、日焼け防止にもなります。
首元の安心感

日差しから首を守りつつ、お顔周りをスッキリ見せる絶妙な襟元。
浴衣の衿の内側をとき、幅を狭くして立ち襟のようにしました。
前合わせに隠し紐とクルミボタン

内側に一箇所だけ紐で結びます。これで前がはだけるのを防ぎます。
外側は大きめの「くるみボタン」と「ループ」にし、浴衣の余り布で作った「くるみボタン」を2つつけて留めます。
見た目が、紐で結ぶ「いかにも作務衣」という感じでなく、少し「チャイナジャケット」や「デザイナーズブラウス」のようなモダンな雰囲気になったと思います。
ポケットのアクセント

青モミジの柄が薄青地にグレーなので、ポケットの口にだけ、あえて「濃い紺色」や「鮮やかな差し色」の別布を細くパイピングのように入れてみました。
全体が引き締まって画面越しの皆さんにも細部の様子をお伝えしやすくなったと思います。
捨てない、しまわない。「今」を共に歩く一着。
和裁の知識を活かしつつ、ミシンでカタカタと、驚くほど簡単に仕上がりました。
完成した服に袖を通すと、木綿の優しさが肌に心地よく、鏡の中の自分も少しだけ「春の顔」になった気がします。
このリメイクの全工程と、実際にベランダで着てみた様子を、YouTube動画でお届けします。
「お気に入りを、一番近くに置いておく幸せ」
そんなメッセージが皆さんに届いたら嬉しいです。
このリメイク着は、温泉宿でのリラックス着としても最高ですよ!
リメイクの作業手順

- 出来上がりのサイズは、後ろの身頃:72cm、肩山から75cmで印付け、三つ折りで72cmに(しゃがんでもヒップが出ない長さ)。
- 前身頃のできあがりサイズ:後ろ身頃より7cm短く。
- 裾を切る前に、衿を前身頃の切る線より少し上までほどく。
- 前身頃と後ろ身頃のつけてある脇を、線より少し上下までほどく。
- 印をつけた線で見頃を切る。
- 脇線にアイロンをあて、前身頃を切ったところ3センチまでをとじる。開いてアイロンで縫い代を整える。
- 衿の内側をすべてほどく。
- 裾、1cm2cmの三つ折りで端ミシン。
- 衿先を4~5cm下で切り落とす。
- 掛け衿をずれないように仕付け糸をする。
- 求める衿幅+1.5cmで切り落とす(ここでは元の衿幅の半分幅にしました)。
- 衿先をしまつしてから、衿の内側をまつり縫い。
- 袖は裄を77cmのできあがりにしました。5.5cmを折り返すのでその分と、現在の袖との縫い合わせ1cmを含めて、不足の分を計算する。
- 袖は袖付けの1cm下で切り落とす。
- 袖口をほどして、ほつれどめのジグザグミシンをし、中表で袖の長さを足し、つなぎ目は割りアイロンをしてから、袖口の方に縫い代を倒して押えミシン。
- 袖の底を縫い代1cmで縫い、縫い代は割りアイロンをしてから、前側に倒し押えミシン。
- 袖口は1cm、4.5cm折って、ゴム通しの1cmを残して端ミシンしてから、1.2cmの幅で1周縫う。ゴムは8ミリのものを18cmで切っていれました。(ご自分のサイズに合わせてください。)
- ループは、バイアスで16cm×2を2本作る(長いものを切ってもよい)
- クルミボタン(25mm)を作りとりつける。
- ポケットは別布を2cm幅で取り付ける。生地が薄いので薄い接着芯をはりました。ポケットの大きさの目安はたて19cm、横15cm、裾から6~7cmのところにつける。
あまり布で外ポケット付き巾着を作ります(温泉でも使える)

作業着を作った後にあまった布で、外ポケット付きの巾着袋を作りました。
紐を共布で作るのもありですね。
外ポケットには、庭仕事のときは、よく使うハサミなど、内側には予備の麻紐やスマートフォンをいれておくといいと思って。
また、温泉によく行くので、大浴場へ行くときのサブバッグとして重宝するかと思います。


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