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温泉に入って湯かぶれや湯ただれする泉質は何?対処方法(温泉ソムリエ)

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温泉が好きで夫婦でよく行くのですが、夫が背中がかゆいと言い出しました。

続けて入ると、よけいかゆみが増してくるみたいです。

最初はジェットバスの勢いのよい刺激がいけないのかと思っていたのですが、どうもこのかゆみは「湯かぶれ」といわれるものみたいなのです。

せっかく温泉で楽しんできたのに、かゆみが続くのはいやなので、「湯かぶれ」について調べてみました。

  • 「湯かぶれ」はどんな症状なのか
  • どうしたら防げるのか
  • 対処法は?

癒されにいった温泉で、あとからかゆくて。。。なんてことにならないようにしたいですね。

温泉ソムリエの資格を持つ私が、対処法をお伝えします。

「湯かぶれ」はどんな症状?

「湯かぶれ」 というのは「湯ただれ」とも言われている、軽い皮膚炎のこと。

かぶれやただれと表現されるように、温泉に入ることで、皮膚が赤くなったり、ピリピリとした痛みや痒み、あるいは発疹が現れたりするなどの皮膚の炎症をおこすことです。

夫の場合は背中がかゆいという症状でした。

私もそういば、翌日首まわりや腕の一部がピリピリとしてかゆみがあるときがあります。

湯かぶれの原因は泉質?

きれいな青い色の温泉地

温泉の泉質が原因ということも

「湯かぶれ」は温泉の泉質によっておこることがあります。

皮膚が赤くなったりかゆみが出たりするのは、皮膚が外からの刺激を受けやすくなっているからで、

アルカリ性の温泉(アルカリ泉)より酸性の温泉(酸性泉)方が皮膚炎を起こしやすいとされています。

アルカリ泉と酸性泉の見分け方

温泉には泉質により、アルカリ泉、酸性泉という種類があります。

これは「pH 値」(ペーハー値)で見分けることができます。

「pH 値」というのは水素イオン濃度による分類で、pH7を中性の基準値としています。

7より高いとアルカリ性、低いと酸性で、これは温泉の脱衣場などに掲げられている「温泉分析書」を見ると分かります。

事前に知りたい場合は 温泉宿または温泉地のホームページに、温泉分析書の説明がある場合があるので確認してみると良いです。

アルカリ泉の特徴

アルカリ泉は、皮膚の角質を溶かして滑らかにする効果があるので、

お肌がツルツルし「美人の湯」と言われ、美肌になれるということで女性に人気があります。

酸性泉の特徴

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酸性泉は殺菌や抗菌の作用があり、白癬(はくせん)症や疥癬(かいせん)などに適応しています。

湯かぶれを防ぐには

温泉の泉質が原因としても、誰もが「湯かぶれ」をおこすわけではありません。

「湯かぶれ」を起こしてしまうのは、そのときの状況にも左右されます。

つまり、温泉に入るとき、

  • 皮膚の弱い状態で酸性の強い温泉には入らないこと

強い酸性泉にはいらない

皮膚の表面を覆っている角質層が、外からの刺激や皮膚の水分の 過剰な蒸発を防ぐというバリアの機能を持っていますね。

このバリア機能が低下すると刺激に弱くなり、敏感肌になります。

また皮膚の潤いが失われて乾燥肌になったりします。

バリア機能が弱い状態で殺菌作用のある酸性の強い温泉に入ると、殺菌作用が刺激となってかぶれやかゆみが出やすくなります。

酸性泉の強さの目安

酸性の泉質といっても、その強さはいろいろあります。

酸性の強さは「pH 値」が低くなるにつれて強くなります。

酸性泉の主な温泉地として、秋田の玉川温泉、山形の蔵王温泉、群馬の草津温泉・万座温泉、大分の塚原温泉などがあります。

pH2とかpH3といった酸性の強い温泉は、皮膚の弱い人は避けた方がよいかもしれません。

皮膚のバリア機能を落とさない

そもそも 皮膚のバリア機能が健康な状態であれば、皮膚は刺激を受けにくいのです。

ですから皮膚表面の角質層の機能をおとさないよう、ナイロン製のタオルなどで強く体をこすって角質層にダメージを与ないように心がけておくのも大切。

年齢があがると皮膚が乾燥しがちになりますから、乾燥肌を自覚している人は、

体を洗いすぎないようにするのが、肌のバリア機能をまもることになります。

湯かぶれの対処法

スキンケア 腕のケア

では酸性の強い温泉に入ったら、湯かぶれを予防するためにできることはあるでしょうか。

お湯で流しておく

それは上がる前に、真水(または温水)を浴びて温泉の湯を流しておくとよいです。

また長時間酸性の温泉につかるのも、避けた方がよいでしょう。

湯上り後、かゆみ、ピリピリした痛みやかゆみが出てきたら、皮膚に刺激になったということ。

つまり皮膚のバリア機能が落ちている状態で、温泉のお湯が刺激になってしまったのです。

ピリピリした刺激やかゆみの対処法

それでもピリピリした刺激がでてきたりかゆくなってしまったら、

その対処方法は、保湿剤をぬって肌のバリア機能をます回復させます

かゆみがひどいときは、かゆみ止め入りのものを使用して、様子をみます。

翌日もかゆい場合は、ふたたび同じ対処法をとって様子をみます。

かゆみ止め成分の入った治療薬

◆かゆみ止め成分入りのクリーム

かゆみ止め成分の入った治療薬 成分表示

◆成分表示

うちではこれをかゆいところにぬっています。

早ければ一日でよくなりますが、肌の表面はまだ刺激に弱い状態かもしれないので、

刺激のある酸性泉は、しばらく入らない方がよいと思います。

かゆみ止めに ワセリンとハッカ油でつくるクリーム

◆ワセリンとハッカ油で作るクリーム

最近はより安全なものをと思って、ワセリンとハッカ油を混ぜたクリームを作って使っています。

スッとして気持ちがいいですよ(ワセリン10グラムにハッカ油70滴ほど)。

虫刺されのかゆみ止めにも効果があるので、重宝しています。

硫黄泉も肌への刺激が強い温泉

さて酸性泉が悪者のようにいいましたが、「硫黄泉」という泉質も肌への刺激が強い温泉とされています。

皮膚が弱いタイプの人は、酸性泉と同様長時間入らない、でるときは水か湯で洗い流すとよいです。

温泉に入って湯かぶれや湯ただれする泉質は何?対処方法(温泉ソムリエ)・まとめ

温泉が大好きなので機会があるたびに、人工温泉も含め温泉地に足をはこんでいます。

温泉に入ったあと、背中がかゆくてぐっすり寝られないという経験から、温泉と皮膚のことを調べてみて、酸性泉の特徴や肌が弱っていたことがわかりました。

若いころと同じように体をごしごし洗う習慣は、皮膚のバリア機能を落としてしまうかもしれないなと思っています。

癒されてリフレッシュできる温泉、いつまでも気持ちよく入りたいですね。

温泉ソムリエの資格をもっていますが、温泉の泉質が違うと、肌への影響も違ってくるのを実感します。

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キラコ よしえ

美容健康暮らしのライター。公務員として福祉行政に従事、退職後、着付け師範、着物着付け教室主宰、独自二部式着物考案で雑誌掲載、女性アパレル商品監修など。 温泉好きで温泉ソムリエ資格取得。園芸好き。子供3人の子育て経験。夫婦でドライブ温泉旅行好き。

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