少量でも味とコクに存在感のある黒砂糖。
栄養がありそうだから使ってみたいけど、あまり頻繁に使わないので使いこなせるかどうか気がかりなんです。
賞味期限内に使い切れるかしら?という心配も。
でも黒砂糖の甘味や栄養はよいなと実感しますから、やっぱり使っていきたいって思います。
そこで保存方法や傷みについて調べてみました。
黒砂糖は味わい深く栄養豊富
黒砂糖はちょっと口に含むだけで、その深い味わいにほっとします。
単に甘いだけでないすぐれた栄養が、きっと体になじむからでは。
まずは黒砂糖の栄養成分をおさらいしましょう。
黒砂糖の栄養と成分について
黒糖の栄養成分は、産地によって若干違いがあります。
例として「波照間産」と「宮古多良間島産」を見てみましょう。
波照間産さとうきび100%の黒糖(固形)の栄養成分
◆波照間島産黒砂糖
◆波照間島産黒砂糖 栄養成分表示
波照間島産の黒砂糖では、100グラムあたり、
エネルギー(キロカロリー) |
369 |
たんぱく質(グラム) |
0.7 |
脂質(グラム) |
0.1 |
炭水化物(グラム) |
91.5 |
ナトリウム(ミリグラム) |
18.6 |
食塩相当量(グラム) |
0.04 |
宮古多良間島産の黒糖(固形)の栄養成分
◆宮古多良間島産 黒砂糖
◆宮古多良間島産 黒砂糖 栄養成分表
宮古多良間島産の黒砂糖 100グラムあたり
カロリー(キロカロリー) |
369 |
たんぱく質(グラム) |
1.6 |
脂質(グラム) |
0 |
炭水化物(グラム) |
90.7 |
ナトリウム(ミリグラム) |
27.2 |
カルシウム(ミリグラム) |
260 |
鉄(ミリグラム) |
2.83 |
カリウム(グラム) |
1.00 |
表の上から四項目までの、カロリー・たんぱく質・脂質・炭水化物はほぼ同じ。
ミネラル類(ナトリウム・カルシウム・鉄・カリウムなど)については、違いがあります。
できればミネラル豊富な方がよいなと思います。
成分表示は袋の裏に書かれているので、確認してみてくださいね。
黒砂糖・ミネラル豊富の方がいい理由
◆固形の黒砂糖
ミネラルの働き
ミネラルは私たちの身体の臓器や組織を、円滑に働かせるために必要な栄養素。
言い換えると、
たんぱく質や脂質、ビタミンなどの栄養が充分に活かされるために必要です。
でもミネラルって、意識しないと摂取しにくいですよね。
ですからミネラルを含む黒砂糖は、積極的にとりたい食品の一つです。
白砂糖のミネラルは
ちなみに白砂糖はというと、ミネラル分をほとんど含みません。
100グラムあたりのカロリーは、386.9キロカロリーとあまり変わりません。
黒砂糖の消費期限
白砂糖と違って黒砂糖は半永久的に消費期限があるわけではありません。
表示を確認すると、3か月~1年の賞味期限が印字されています。
黒砂糖の保存方法
スーパーでは300グラム~400グラム入りの袋が多く販売されています。
そして黒砂糖の袋をみると、
保存は基本「直射日光・高温多湿を避けて常温で保存」と書かれています。
中には「臭いの移りや虫の侵入を防ぐため、床面、化粧台、漬物、石鹸などのそばを避けて保管してください」と丁寧に記載されているものも。
黒砂糖の具体的な保存方法
そこで家庭で保存する具体的な方法は、
- 密封すること
- 常温または冷蔵庫で保存すること
この二つを守って保存し、消費期限以内に食べきるようにします。
タッパーのような保存容器か、ジッパー付きの袋で冷蔵庫に入れておくと安心です。
粉末状の黒糖の保存の注意
粉末状の黒糖は固形状に比べて空気に触れる部分が多いですね。
そのため高温多湿は大敵です。
調味料として使うことが多いので、軽くゴム留めしコンロのそばに置ていませんか?
それ、黒砂糖にとっては傷みの原因に。
黒糖(粉末)の袋を乾燥剤を入れたジッパー式の袋に入れて、常温または冷蔵庫で保存しましょう。
「冷蔵庫に黒砂糖用のスペースを決めておく」のが安心 |
黒砂糖が傷んだかも?の目安
傷んだ黒砂糖には変化がでます。
傷んだサインを見逃さないようにしてくださいね。
1色の変化
開封時と比べて、色が濃くなっている・黒っぽくなっているなどがあれば、劣化のサインです。
そのままでも食べられるのですが、風味や味は確実に低下しています。
2臭いの変化
臭いが変わっているようだと、色の変化も同時に進行していることが多いです。
劣化が進むと「むせかえるような強い香り」が出るようになります。
ここまで変化していれば 食べるのはやめましょう。
3カビの発生
黒砂糖には 粉っぽい白カビやピンク色のカビが発生しやすいです。
湿気や高温の場所での保存で発生してしまいます。
開けて確認するまでもなくカビだとわかれば、胞子が飛散するのを防ぐためそのまますぐに処分した方がよいです。
黒砂糖の種類は四種類
黒砂糖の種類は四種類あり、用途にあうものを使うと調理がしやすいです。
純黒糖と加工黒糖
黒糖はまず二種類にわけられます。
- 「純黒糖(または黒砂糖)」
- 「加工黒糖」
◆「加工黒糖」沖縄県産固形
「純黒糖」はサトウキビのみ。
「加工黒糖」は、水あめや糖蜜などが入って成分調整したもの。
加工黒糖には苦みを除いたものもあり、より食べやすいかもしれません。
◆加工黒糖固形の栄養成分(カルシウム・鉄あり)
固形状と粉末状
そしてそれぞれに、「固形状」と「粉末状」のタイプがあります。
- 固形はそのまま食べる、少量にくだいて料理・飲み物に使う。
- 粉末は料理・お菓子作りに手軽に使える。
黒砂糖のお値段の順
お値段は、純黒糖>加工黒糖
一種類だけ選ぶなら
四種類に分けられる黒糖ですが、保管場所などの都合で一種類だけで間に合わせたい。
そんな私は、固形の純黒糖を使っています。
◆固形の純黒糖
大きくてそのままでは使いにくい固形の黒糖。
でもレンジで少しあたためてからスプーンの背で押すと、女性の力でもすんなりと砕けます。
コーヒーや紅茶を飲むときに小さい固形のまま口にすれば、お菓子の代わりに。
そして何度もスプーンの背でつぶすと、砕けて粉状にすることもできますよ。
<固形の黒砂糖を小さく砕くには> 深めのお皿にいれてレンジで20秒ほどチン! スプーンの背で押さえると砕けます。 それをさらに押さえると粉状になります。 ※チンしすぎると、飴状になってしまうので気をつけてね! |
黒砂糖の栄養と賞味期限/おいしさそのままに保存する方法/傷みの目安は?まとめ
黒砂糖の栄養は、微量栄養素のミネラルが豊富なこと。
産地によりミネラルの量は違いがあり、味も少し違います。
栄養豊富なので消費期限があります。
密閉して常温または冷蔵庫、消費期限内に食べきりましょう。
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