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世界一小さな小物入れと扇子入れ(ケース)の作り方/手縫いでまっすぐ/ボタンやファスナーなし

扇子入れ 布製小物入れ 暮らし

日本に昔から伝わる、とても簡単にできる布製の小物入れを紹介します。

ボタンもファスナーもつけないものですが、「つつんでまとめる」ことができるので、細々としたものの持ち運びや収納にとても便利です。

この小物入れは、できあがりのサイズから「四寸」と呼ばれていたようなのですが、それを受け継ぐ人がいない?ようなのです。

四寸といってもわかりにくいですよね、四寸は約12センチです。

着物の生地の幅の三分の一の長さですし、できあがりの小物入れとしてはとても使いやすいサイズだったことから、四寸で作ることが多かったのかもしれません。

ではこの布製小物入れを、扇子入れとして作ってみましょう。

そして、世界一小さいと思う小物入れも、同じ作り方で作っているので紹介しますね。

女性用扇子のサイズと扇子入れ

扇子入れ 布製小物入れ

女性用の扇子の定番サイズは、6.5寸、約19.5cm の長さです。

通販サイトや専門店などで「女性用の扇子」と言った場合、多くはこのサイズをいいます。

このサイズは手の小さい人でも使いやすい大きさです。

これより長い女性用扇子もありますが、この標準サイズに合わせて扇子入れ(扇子ケース)を作っています。

ボタンやファスナーもつけずに、手縫いで簡単にできあがるタイプのものです。

かさばらないので、タンスにしまうときも、カバンに入れて持ち歩くときも、手軽ですよ。

扇子入れ(扇子ケース)の作り方

できあがりサイズ

出来上がりサイズは、扇子に+1.5センチで、長さ約21.0センチ、幅4.5センチ

扇子入れ(扇子ケース)に必要なもの

扇子入れ 布製小物入れ

<必要なもの>

  • 生地: 23.0センチ×29.0センチ 1枚(できあがり×6+2)
  • 手縫いの裁縫道具

※縫い代1センチを含んでいます

扇子入れ(扇子ケース)の作り方詳細

扇子入れ 布製小物入れ

1:長い方を中表に折り、返し口8センチを残して、縫い代1センチで端から縫います。

2:底から1センチあげて縫い代を割り、アイロンをあてます。

扇子入れ 布製小物入れ

3:高さを三等分し、待ち針をうちます。

4:上から三分の一のところの手前の布を底に合わせます。

扇子入れ 布製小物入れ

5:内側の布を端から少しだけ(3ミリくらい)内側によせて待ち針をうちなおします。

6:両端を縫い代1センチで縫います。

扇子入れ 布製小物入れ

7:返し口から表に返し、返し口を閉じます。

扇子入れ 布製小物入れ

8:返し口のところを内側にして、形を整えアイロンをあてて完成です。

扇子入れ 布製小物入れ

この入れ物は、布だけでできている、ただ入れるだけというシンプルな入れ物です。

扇子入れ 布製小物入れ

それでも「ふた」にあたる部分もあるので、ボタンやファスナーなどは必要ありません。

昔ながらの日本の小物入れの発展形

私がこの作り方を知ったのは、10年ほど前のことです。

70代と思われる女性が、地域の交流紙で作り方を紹介していました。

昔から伝わる作り方だということでした。

確かその方によると、布製小物入れのその呼び方は「四寸」とおっしゃっていました。

私たちにはもうおなじみのない日本のサイズ表記ですが、4寸 というのは約12cm です。

多分着物の幅の3分の1に当たるのではないかと思います。

12cm の幅でこの小物入れを作るとハンカチヤティッシュを入れるのにちょうど良いサイズになりました。

バッグに入れるのも入れやすく扱いやすいサイズです。

西洋風の生活が入るまでは多分、多くの人に使われていた小物入れではないかと思います。

これに入れれば、細かい小銭なども落ちずに済んだのではないでしょうか。

男性が小銭を持ち歩く時に懐に入れていた布の小袋、時代劇の水戸黄門などで町人の暮らしの中で見たような記憶もあります。

ボタン、ファスナーなどのないシンプルなものですが、使い勝手がよいのでいろんなサイズで作って利用しています。

その利用法を紹介したいと思います。

布製小物入れ・四寸の発展形紹介

生地を変える、サイズを変えることで、四寸の布製小物入れは様々なものを入れる小物入れになります。

実際使っているものを紹介しますね。

布製小物入れ 発展形

スナップボタンをつけてペンケースとして使っています。

布製小物入れ 発展形

これは懐紙入れとして。

布製小物入れ 発展形

本を入れて持ち運ぶのにも適しています。

布製小物入れ 発展形

車内での食事や休憩の時用に、スプーンやお箸をいれて。

布製小物入れ 発展形

27センチと大きめに作って、車内での細々としたものを入れています。

布製小物入れ 発展形

横11センチで作っている、バッグの中に入れて使う小物入れ。

とっても重宝しています。

布製小物入れ 発展形

同じ11センチのサイズで、ティッシュやアメなども。

布だけなので、かなり融通がきき、思いのほか多くのものをいれることができますよ。

詳しくは動画をご覧くださいね。

この作り方ならもしかして世界一小さな小物入れもできるかもしれないと思い、試してみました。

世界一小さな小物入れ(布製)

世界一小さい 布製小物入れ アクセサリーケース

同じ作り方で横5センチ、たて4.5センチの小物入れを作りました。

このサイズは、生地を表に返すことができる最小ではないかな。

花の飾りをつけて、アクセサリーや薬を入れて、バッグや旅行カバンの、ポーチの中に個別にわかるようにして入れています。

世界一小さい布製小物入れの作り方

世界一小さい 布製小物入れ アクセサリーケース

必要な布の大きさは、たて29センチ、横6.5センチ。

たての縫い代は1センチ、横の縫い代は7~8ミリとします。

作り方は扇子入れと全く同じです。

世界一小さい 布製小物入れ アクセサリーケース

赤の桜柄も同じ大きさで作りました。アクセサリーをいれてみます。

世界一小さい 布製小物入れ アクセサリーケース

生地によっては、ふたのおさまりが悪いことがあるかもしれません。

そのときは、スナップボタンをつけてみてください。

世界一小さい 布製小物入れ アクセサリーケース

少し大きいサイズで作ると、綿棒なども入れられ、清潔に保てますよ。

世界一小さな小物入れと扇子入れ(ケース)の作り方/手縫いでまっすぐ/ボタンやファスナーなし・まとめ

いかがでしたか。

昔からある布の小物入れの作り方は、かさばらず持ち運びがしやすいです。

日本では洋服文化が入ってくる前は、着物の生地を有効活用して、いろいろなものに作り変えていました。

布一枚と針と糸だけで作れる、なんともシンプルな入れ物です。

暮らし
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キラコ よしえ

美容健康暮らしのライター。公務員として福祉行政に従事、退職後、着付け師範、着物着付け教室主宰、独自二部式着物考案で雑誌掲載、女性アパレル商品監修など。 温泉好きで温泉ソムリエ資格取得。園芸好き。子供3人の子育て経験。夫婦でドライブ温泉旅行好き。

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