
型紙がなくてもできる、リラックスパンツを着物から作りました。正絹着物からのリメイクなので着心地満点。
ウエストゴムで楽なのに、シルクだから品がある、お出かけにも向くワイドなパンツです。
Lサイズで作りますが、サイズが違っても作り方は同じです。LLサイズの方まで対応できると思います。
元にした同じパンツから、3枚の違った素材のパンツを。「素材でこれだけ変わる」という点をご覧いただきたいと思います。
たんすに眠ったままの着物や反物を生かす
タンスの中に眠ったままの着物や反物。「いつか何かに…」と思いながら、そのままになっていませんか?
今回は、同じ形なのに素材を変えるだけでガラリと印象が変わる、「大人のリラックスパンツ」を3本制作しました。
着物ならではの風合いを活かしつつ、今の暮らしに馴染む「部屋着以上、お出かけ未満」の仕上がりをぜひご覧ください。
いえ、シルクの素材はワンマイルウエアとして十分ぶ利用できます。
3つの素材、3つの表情
今回ベースにしたものは、型紙ではなく、自分のパンツです。ですからどなたでも自分サイズのリラックスパンツができあがります。
形はすべて同じですが、選んだ生地によって全く異なる個性が生まれました。
制作時間は簡単あっという間
まさにあっという間というくらいの時間でできあがります。
制作そのもにかかる時間は1時間半くらい。
こんなに簡単でいいの?と驚かれることでしょう。家庭用ミシンで十分です。
木綿の反物で試作を1本作ったら、あまりの簡単さと縫いやすさ、着心地の良さで、すぐにまた2本作ってしまいました。
1. シルクの単衣(ひとえ)
さらりとした肌触りと、シルク特有の控えめな光沢。驚くほど軽く、動くたびに綺麗なドレープが生まれます。
上品な仕上がりで、ちょっとしたお買い物やランチなど、ワンマイルウエアとしても活躍してくれそうです。
着物の生地だからこその贅沢な肌触りが楽しめます。
2. 銘仙の羽織(裏地付き)
井桁絣(いげたがすり)が魅力的な銘仙の羽織を解いてリメイクしました。
薄いシルクの柔らかさに程よいハリが加わり、シルエットが美しく引き立つ一本に。
ヴィンテージ感漂うモダンな装いが楽しめます。
着物柄の良さを生かして楽しめるパンツになったと思います。
体型カバーができるので、トップスは短めの丈でも似合いそう。
井桁絣(いげたがすり)は江戸時代から親しまれる日本の伝統的な絣(かすり)模様で、井戸の枠(井桁)を「井」の字形に図案化した幾何学模様です。
3. 浴衣生地の反物
こちらは未仕立ての男性用浴衣の反物から。綿の安心感と通気性の良さは、リラックスタイムに最適です。
洗うほどに肌に馴染む感覚は、天然素材ならではの贅沢。日常使いにぴったりの、軽やかなパンツになりました。
9分ほどの動画に、それぞれの質感や仕上がりのディテールをぎゅっと詰め込みました。
「この着物なら、どんなパンツになるかな?」と想像しながら、ぜひチェックしてみてください。
型紙なし/体型カバーも叶う!リラックスパンツ・作り方
リラックスパンツだけど部屋着ではない品の良さ

リラックスパンツは、ワイドパンツといわれているものとほぼ同じで、ルームウェアやワンマイルウェアのことで、
ウエストがゴムや紐仕様で締め付け感がなく、ゆったりとしたシルエットで穿き心地が非常に快適なズボンの総称です。
型紙なしのリラックスパンツ・用意するもの
- 反物または着物の生地:長さ約105cmを4枚
- ゴム紐:ウエストサイズ2本(12コール 約10.3mm)
- 元になるパンツ1本
型紙なしのリラックスパンツ・作り方

- 4枚の生地を外表に合わせたものを2セットで重ねて印をつける。
- 上から2枚目と3枚目の中表で股上以外の2箇所(脇と股下)を縫い代 1cm で縫う。
- 上から1枚目と4枚目を中表で、同様に脇と股下を縫い代 1cm で縫う。
- 1セットを表に返してもう1セットの中に足先方向を入れる。
- 中表になった股上を縫う。
- 表に返す。
- ウエスト 1cm 、4cm折って 端ミシン。ゴム通し口を開けておく。
- 約4cmのウエストの中央をゴム通し口を残して縫う。
- 裾を1cm 、1.5cm で三つ折りにし 端ミシンする。
- 裏から縫い代をアイロンを当てる、特にカーブのところを伸ばすようにして。縫い代を倒す。
- 表に返して縫い代を倒しながらアイロンをかける。
- ウエストゴムは、上側から2本入れ 端を1.5cm 重ねて縫い閉じる。
- アイロンを当てて完成です。
※ウエストは緩くしておきたいので1cm 幅のゴムをウエストサイズで用意し 2本入れました。
※元になるパンツはゆとりのないスキニータイプのものにしました。
※裁ち目がほつれやすい場合は、ジグザグミシンをかけます。

今回作成したシルク・絹着物について

リメイクに利用したのは、1枚目は単衣の夏用の紬の着物です。
洗って整えたところ、幅が35cmほどで、スキニータイプのパンツを置いて断つとギリギリできる幅でした。
薄く透け感があるので、ミシン縫いできるか心配でしたが、ずれにくく普通針で縫い進めることができました。
動画で2枚目に紹介しているのは、裏のついた羽織です。解いてみると薄くて軽い生地でした。
羽織の場合、105cmという長さが身頃から2枚しか取れない場合があるので注意してください。
この羽織は袖丈が60cmあったため、身頃と袖から4枚をとることができました。また衿も反物幅がたたんであったので、そこから2枚を取ることができます。
こちらは幅が36cmで、洗ってアイロンをあてると、新品のようなそろいの幅でなく、36.5cmくらいのところもありました。
柄が大きいですが、配置は考えずに断っています。
リラックスパンツ3本のまとめとおわりに
同じ形だからこそ、素材の持つパワーがダイレクトに伝わるリメイク。
シルクの2枚は、おうちの中だけでなく外へも着ていける「品格」のある仕上がりになりました。
はいてみると、シルクはやはりさらっとした心地よい肌触りです。はいている感じがしないくらい肌になじみます。
シルク独自のドレープは、動きやすさや品の良さを醸し出しますね。
見た目のやわらかい光沢も品があって大好きです。模様の面白さもあり、無地のトップスと合わせることで、今風のおしゃれな着方になったと思います。
こんなに簡単にできて、ウキウキした気分になってくる、着物からのリメイクパンツ、最高です。
皆さんの手元にある大切な一枚も、形を変えて新しい物語を始めてみませんか?
感想や「こんなリメイクが見たい!」といったコメントも、動画の方でお待ちしています。



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