着物をほどいてブックカバーを作ってみました。
着物の生地だからこその懐かしさくカラフルな、手にしっくりくるブックカバーができあがります。
どんな着物からでも作れますが、やわらかすぎない生地が作りやすいです。
おすすめは紬の着物、木綿の着物、ウールの着物です。
では早速、着物からブックカバーを作ってみましょう。
着物をほどいて生地をととのえる
着物は表生地のみ使うので、今回ブックカバーに必要な分だけを解いて利用しても大丈夫です。
例えば着物の袖だけ一方でも、必要なサイズは取ることができます。
ほどいたら中性洗剤で手洗いしてよく乾かし、アイロンで布目を整えておきます。
着物の生地は反物といい、36から38cm の幅の生地で、着物をほどくと長さは12mほどになります。
生地を横にして裁断します
今回の作る文庫本サイズのブックカバーは、幅が40cm 必要になるので、幅36cmの生地を布目を上にしてサイズを取ることができません。
そのため生地を横向きにして裁断することになります。
作ろうと思う生地が横向きにしても違和感のない柄であることを確かめてから、利用してください。
ブックカバーを作るのに必要なもの
- 表生地:17.5センチ×40センチ
- 接着芯:17.5センチ×40センチ(表生地と同サイズ)
- 裏生地:17.5センチ×32センチ
- しおり用の細いヒモとヒモの先につけるビーズ(ヒモの長さ約18cm)
- 1センチ幅のヒモまたはテープ(厚さ調節用)
※接着芯は表生地が厚い場合は薄手のもの、薄い場合は厚手のもので。
※裏生地は薄手の木綿か綿麻の混紡が適していると思います。
文庫本サイズのブックカバー出来上がりサイズ
できあがりは高さ15.5センチです。
本の厚みがあるものにも対応できる仕上がりです。
着物生地を文庫本サイズのブックカバーに・作り方
ステップ1
表生地17.5×40センチに同サイズの接着芯を貼ります。
端から 1.5cmを折ってミシンで縫います。
ステップ2
そこから中表に向けて 6.5cm 入ったところをおります。
その折り目 から 11.5cm にしおりを、18.5cm のところに押え紐をつけます。
ステップ3
裏生地を中表に重ね、折っていない一方の端を斜めにカットしておきます。
ステップ4
折り目のあるところ以外を1cm の縫い代 でぐるりと縫います。
斜めにカットしたところの縫い代を、少し切り落としておきます。
縫い代をアイロンで倒します。
ステップ5
表に返して周囲にアイロンをあてて形を整え、完成です。
◆アイロンをあてて完成
厚さ調節のためのヒモの作り方
厚さ調節 のためにつける 1cm 幅の紐は、木綿の薄手の生地なら3×18cmのものを、縫い代2~3ミリで縫い、縫い代をわって表にしてアイロンをあてて作ります。
1cm 幅 程度のリボンや綿テープを利用しても構いません。
着物生地から文庫本ブックカバー・完成品
薄い本と厚い本でカバーをかけて比べてみます。
母の昔の思い出とともに
母が若いころに着ていた着物が永年タンスに眠ったままでした。このままにしておくのはもったいない。ということで、ブックカバーにしてみました。
母は本好きではなかったですが、こうしてブックカバーとして手に取ってみると、昔のことが思い出されます。
着物の生地が新たな形で生き続けることで、世代を超えた絆を感じられる、そんなアイテムになりました。
紬の着物からもブックカバーを作ってみました
◆紬の着物から作ったブックカバー
紬の着物からは、しっかりとした手触りのブックカバーができ、滑りにくく安定感のあるものができました。
浴衣からもブックカバーを作ってみました
◆浴衣の生地でブックカバー
こちらは着なくなった浴衣をほどいてブックカバーにしました。
やわらかくなった木綿で肌触りがよいです。
着物からブックカバーを作る作り方/しおり付き/厚さのある文庫本もOK・まとめ
今回ははっきりした柄の着物生地をブックカバーにしてみました。
紬の生地から作ると、肌にふれた時に適度な抵抗感があり、本を支えやすいです。
木綿の生地から作ると、柔らかくしっくりくる肌触りに安心感が持てます。
またウールの生地で作ると、ややゴワついた感じにはなりますが、滑りにくく持ちやすいです。
ブックカバーはそんなに大きな面積ではないので、はっきりとした色柄の着物の生地は、個性的な印象で存在感があります。
ご自分の好きな柄を選んで作ってみてくださいね、世界に一つだけのブックカバーが出来上がります。
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