
シックで高級感のあるキーホルダー(キーケース)を黒い羽織からリメイクして作りました。
金や銀の煌めき、手にした時の柔らな肌触りは、シルク素材ならではの特徴です。
お祝い事のときに着ていた黒い羽織を解き、大切なカギとカードを保管できる、コンパクトで軽いキーホルダー(キーケース)になりました。
カギを内側に収納できるので、バッグの中でもおさまりが良いと思います。
黒羽織から作るキーホルダー(キーケース)

シルクの着物生地は、手にしたとき肌になじみやすく、直接肌に触れることの多いキーホルダー(キーケース)に、ぴったりの素材だと思います。
今回は羽織の中でも、黒羽織と呼ばれるお祝い事に着用していた羽織の生地を利用します。
手のひらにおさまるコンパクトサイズ

ちょっとしたお出かけのときは、身軽に出かけたい。
そんなとき用の手のひらにおさまるほどの大きさのキーホルダー(キーケース)で、カギとカードとお札を数枚、持っていると安心の常備薬を入れることができます。
着物の幅、約34~36cmを生かしてもよいですし、縦方向の模様をやはり縦に裁断して活用するのもよいかと思います。
今回は羽織の袖を解いて、洗い、アイロンがけをして、袖1枚で、幅35cm長さ106cmの生地になりました。
生地と芯、金具はDカンとキーリング、スナップボタンの重さだけなので、皮製品に比べてとても軽く感じます。
また手触りがシルクなので、もったときのフィット感もよいです。
出来上がりサイズ

- 6.5×10.0
※Dカンやキーリングをつける部分は除いています。
黒羽織から作るキーホルダー(キーケース)・材料
- 表生地:縦12×横34(生地が厚いときは35)
- 裏生地:同上
- 接着芯:10×32(普通タイプの芯)
- ひも:4×5を2枚
- Dカン:12ミリを1個
- キーリング:内径17ミリの二重リングを1個
- 留め具:樹脂ホックまたはスナップボタンを1個
※真綿紬や木綿の厚地などの場合は長さを35cmにし、接着芯は薄手~普通を。
※裏生地は中が見やすい明るい色にしました。
黒羽織から作るキーホルダー(キーケース)・作り方

- 表生地の柄のよいところを選んで、裁断します。
- 表地の裏に接着芯をはる。
- 芯のある方を手前にして、上から7cmのところから、返し口を7cmにする
- 中表にしてふた部分になる上部の角を1.5cmの斜めで切り落とす。
- 周囲を1cm縫い代で縫い、縫い代の上部は切込みでカットし、下部もカットする。
- 表に返してアイロンをあてる。
- 上部の7cmをふた部分にし、そこから下7cmあけて、折りあげ、約6cmのポケットを2つ作る。
- 紐を4cm長さの方を、四分の一幅にして周囲を縫う。
- 紐にDカンとキーリングをつけ、1.5cm出して仮止めしてからミシンで縫い留める。
- 外側のポケットを端ミシンする。
- 内側のポケットを端ミシンする。
- ポケットの底を約8cm端ミシンして、底を安定させる。
- ふたの部分を端ミシンする(しなくてもどちらでもよい)
- ボタンをつける(鍵が収まる様、少し余裕をもたせてつける)。
紬生地で作ってみたキーホルダー(キーケース)

着物の紬生地でも、同じタイプのキーケースを作ってみました。
同じ形ですが、生地が違うと雰囲気はずいぶんと変わります。
あまり布でできるので、ついいくつも作りたくなってしまいます。
もちろん服地でもできるので、お気に入りの生地で作ってみてください。
生地の質によって、持った時の肌触りが違います。
ファッションやバッグに合わせて、取り替えるのもいいですね。
黒羽織をリメイク煌めきキーホルダー/シックで柔らか/カードやお札が入る・まとめ

Dカンの方に、短いストラップをつけて、バッグの持ち手に取り付けたり、部屋でかけて吊るせるようにしています。
玄関先に置いてあるだけで、小さなインテリアのようにも見え、置き場所を選んでさりげなく着物の思い出に触れることができるようになりました。
煌めきのある着物生地を、大切なカギやカードを入れる小物にでき、タンスの中に眠っている着物を活用できてうれしく思っています。


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