食卓の椅子の座布団のカバーを、秋になったので取り替えます。
以前も手作りした浴衣からのリメイクのカバーでしたが、秋冬用としてはウールの着物の反物から作りたいと思います。
ウールの着物の反物は、昭和40年代から50年代にかけて、羽織とのアンサンブルでよく仕立てられていた生地です。
男性用女性用子供用とありますが、徐々に仕立てる人も着る人も減っていきました。
そのため新品のものでずいぶん前に入手した、ウールの女性用の反物を持っています。
今回は茶色のかすり模様のやや地味な模様ではありますが、そちらを利用して作っていきます。
作り方はとっても簡単。
小学校の学習用の椅子座布団と同じような印象のものです。
食卓用座布団の作り方
必要な生地(反物利用の場合)
座布団の長さ×2+幅×2+3cmの反物の長さ、そしてこれと同じ長さの半分の幅分。
ゴム紐を隠すためにはゴム紐より15cm 長い生地と、取り付け部分数センチを用意します。
※ウールの反物の絣模様や手触りが、昔を思い出し懐かしい気持ちになります。最近では見られなくなった模様です。ウール独特の座った時の暖かさが感じられて良いものが出来上がりました。
食卓用座布団カバーの詳しい作り方(反物利用の場合)
本体の部分を反物の幅+1/2幅を縦に中表で繋ぎます。
縫い代は割ります。
中表で半分に折ります。
底の部分に座布団の幅分のマチをとります。
表に返して、座布団を入れ、開け口をとじつけます。
その後、背もたれにかけるゴム紐をとりつけます。
ゴムの幅より長さも幅も少し余裕をもたせ手作り、ゴムを通します。
ゴムの端二か所を布の端にとめつけて、本体に取り付けます。
完成しました。
着物の反物利用の座布団カバーで思い出す昔のこと
今回使っているウールの着物の反物は、私の子供の頃の思い出を何度も呼び覚ましてくれました。
ウールの着物のアンサンブルでお正月を過ごしたこと、
小学校の給食では、わいわいとみんなで楽しく配膳したこと、
小学校の時は学校の椅子に座布団をつけてはいけなかったこと、
寒いのに男の子は短パンを履いて冬中過ごしていた子がいたことなどなど、
昔はやったウールの着物の生地を今回活用したことで、いろんな思いでにひたりながら作成することができました。
毛100%ということで、木綿や絹とは違う温かさを、座ったときお尻の下に感じることができます。
秋冬用の座布団カバーに最適です!
座布団カバー用の生地があればさらに簡単
◆座布団カバー専用の生地
座布団カバー専用の生地が手に入れば、両サイドを縫って閉じるだけなので、最も簡単にカバーが作れます。
ただ座布団カバーは、種類が少ないです。
多様な座布団にぴったりのものを探すのはかなり困難ですし、
またとても気に入ったものを見つけるのもなかなか難しいものです。
サイズがぴったりのものがあれば利用してみましょう。
作り方は繰り返しになりますが、両サイドをまっすぐ縫い、座布団を入れたら開け口を閉じるだけです。
◆あけ口を縫うだけの状態
そのほか洋服生地で作る・パッチワークで作る
一般的に座布団カバーを作るには、洋服生地を1種類または数種類組み合わせたパッチワークで作るのが一般的でしょう。
好みの柄の生地を見つけたら、座布団のサイズに2cm から 3cm のゆとりを持たせて仕上げると、座布団の出し入れも楽になります。
開け口を閉じる時は、コの字ぬいよりまつり縫いが早くて簡単に出来上がります。
ただし綺麗に仕上げたい、お客様用ということであれば、コの字縫いにして縫う糸が見えないように仕上げましょう。
今回はこの夏用のカバーから取り替えました。
このカバーも浴衣からのリメイクです。
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