裁縫道具の中で裁ちばさみは必須の道具、そしてとても存在感のあるアイテムです。
裁ちばさみは重量があり、切れ味が大切なので、いつも裁縫箱におさめるようにしています。
そのときのカバーなのですが、探してみてもこれは!というものになかなか出会えません。
これまでは分厚いコート生地に刃先をおさめていました。
このハサミは紳士服の縫製業をしていた父の形見でもあるので、大切にこれからも使いたい。
そこで、自分で作ることに。
キルト芯をいれた手触りのよいものに、そし可愛らしいものにしたいと思います。
裁ちばさみ(ラシャバサミ)のケース(入れ物)・手作り
私が使用しているのは、サイズ:27.5センチ(これはやや大きいタイプ)の裁ちばさみ(ラシャバサミ)。
最所に入れ物の型紙をつくります。
型紙はハサミの周りに2センチほどのゆとりを持たせて、輪郭を決めています(フリーハンドで)。
裁ちばさみ(ラシャバサミ)のケース(入れ物)・作り方
<必要なもの>
- 型紙と同じ大きさの表布1枚
- 型紙と同じ大きさの裏布1枚
- キルト芯:型紙と同じ大きさ1枚
- 裁縫道具
- 刺繍糸25番または5番
作り方を詳しく
- 表布・裏布・キルト芯を、型紙に1センチの縫い代をつけて断ちます。
- 裏布にキルト芯をとりつけます(キルト芯のふかふかした面を裏布の裏面に、1センチ入ったところにつけます)
- キルト芯のついた裏布の上下のところを2ミリ切り落とします。
- 表布と裏布を中表に合わせて、縫い代 1cm のところを開け口 12cm 残して、平縫いします。(裏布を少し突っ張らせている状態)
- カーブのところに3~4か所切り込みを入れます。
- 縫い目にアイロンをあてて、表にかえします。
- 突き合わせにしてアイロンをあてます。
- ハサミの入り口をブランケットステッチします(刺繍糸25番3~4本、または5番刺繍糸)。
- 刺繍のアップリケの位置を決めて、縫い付けます。
- 半分に折って、ブランケットステッチで縫い閉じして完成です。
刺繍をアップリケする
何も飾らなくてもよいですが、生地を無地にしたので、今回はあらかじめ刺繍をしたアップリケを用意しました。
コアラの刺繍をし、裏に接着芯をはり、表面に縫い付けます。
※アップリケは周囲をブランケットステッチする直前にします。
※コスモスの刺繍も付け加えました。
着物リメイクの生地で作る裁ちばさみケース
同じ方法で着物の生地で作ってみました。
絹のやわらかい生地より、ウールや木綿、紬が作りやすいです。
ウールの生地のものと、紬の生地のもので、さきほどと同じ工程で作成しました。
キルト芯んをいれているので形が崩れず、持った時の感触がよいです。
季節によって、入れ替えてみてるといいかもしれませんね。
同じ作り方で糸切バサミのケース(入れ物)も作ってみた
裁ちばさみを作った時と同じ方法で、糸切りばさみのケースも作ってみました。
反省点は、裏生地を滑りやすい生地にした方が良かった点です。
裏生地が木綿だとやや滑りにくい出来栄えでした。
いずれにしてもペアで作ることで、統一感やおしゃれ感が出て気に入っています。
売ってないから作る/裁ちばさみのケース/父の形見/布製/刺繍/糸切りバサミ・まとめ
手元にある端切れを利用したリメイクで、裁ちばさみと糸切りばさみのケースを作りました。
裁縫箱に入れておくという使い方なので、出し入れしやすいようにと思い、ボタンやファスナーなどはつけずに作りました。
ブランケット刺繍の縁飾りは、面と面を合わせるのに重宝するステッチだなと思います。
お気に入りが増えるとなんだか心がウキウキします。
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