◆薬草風呂
先日薬草風呂に入ってきたら、天然温泉とはまた違ったよい感じがしてはまっています。
日本では薬草、西洋でいうハーブですが、日本で昔から使われている伝統的な薬草を利用したお風呂です。
日本の薬草は、漢方や和漢薬の一部として使用されていますし、お茶としても利用されています。
以前は年寄り臭いにおい?という感じで、あまりピンときませんでしたが、いえいえこれが、実際体験してみると、
日本人の体質にピッタリなのでは?
日本の薬草の一般的な使い方としては、
- 湯薬(風呂に入れて使用する)
- 生薬(漢方薬として内服する)
- 薬草ティーとして飲む
があり、ここでは薬湯としてお風呂に入れて生活に取り入れるものを、効果や作り方などを試してシェアしたいと思います。
薬草風呂にはどんな種類がある?
◆ヨモギの葉
薬草風呂は、様々な健康効果をもたらす薬草を使用した入浴方法です。
一般的な薬草風呂の種類をいくつかご紹介します。
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ヨモギ(蓬): ヨモギ風呂
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ヒノキ(檜): ヒノキの葉のお風呂
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シソ(紫蘇): シソの葉風呂
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ネズミモチ(猫の目): ネズミモチの葉の風呂
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ハッカ(薄荷): ハッカの葉の風呂
これらは一部の例であり、他にも多くの薬草が日本の風呂で使用されています。
薬草は単独で使用するだけでなく、組み合わせて使われることも多いです。
薬草風呂の効果ってどんな効果?
◆シソの葉
日本で採れる薬草を使った薬草風呂は、その薬草の種類により様々な効果や効能があります。
先にあげた薬草のお風呂の効果をみてみますね。
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ヨモギ(蓬): ヨモギ風呂は、肌のトラブルを和らげると言われています。また、血行を良くする効果もあるとされています。さらに、リラクゼーション効果もあります。
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ヒノキ(檜): ヒノキの葉を風呂に入れると、リラクゼーション効果があります。また、抗菌作用もあり、風呂上がりの肌を清潔に保つことができます。
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シソ(紫蘇): シソの葉は、風呂に入れると肌を清潔に保つ効果があります。また、抗酸化作用もあり、肌の老化を防ぐことができます。
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ネズミモチ(猫の目): ネズミモチの葉は、風呂に入れると肌のトラブルを和らげる効果があります。また、リラクゼーション効果もあります。
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ハッカ(薄荷): ハッカの葉は、風呂に入れるとリフレッシュ効果があります。また、抗菌作用もあり、風呂上がりの肌を清潔に保つことができます。
これらはわずかな例で、他にも多くの薬草が日本の風呂では利用されています。
それぞれの薬草には特有の効果があるので、それぞれのニーズに合わせて選ぶことができます。
岐阜の薬用入浴剤・効能や成分
岐阜県の春日村で提供されている薬草風呂に入って体験してみました。
薬草風呂には10種類もの薬草が調合され、ガーゼの袋にたっぷりと入って、お湯に浮かべられていました。
かすがモリモリ村という施設で、食事処や土産物店も併設しているお風呂です。
◆岐阜 かすがモリモリ村の薬草風呂に入っている薬草
入っている薬草が11種類、その効能もかかれています。
岐阜県春日村の薬草湯体験(かすがモリモリ村)
◆岐阜県 かすがモリモリ村 薬草風呂の案内
薬草風呂は写真のように茶色っぽくちょっと混濁した色でした。
香りはまさに生薬といった、野草のさわやかなまたにがいような臭いがしていました。
ですが嫌な感じはいっさいなく、西洋のハーブ湯とはまた違うじんわりとした温かみがありました。
よい香りだったので、販売されていた同じ薬用入浴剤を買ってきました。
伊吹春日乃湯・岐阜の薬用入浴剤
◆伊吹春日乃湯 薬用入浴剤
◆伊吹春日乃湯 薬用入浴剤 効能成分
薬用入浴剤ということなのでこの薬草の効能が書かれていました。
効能
- 疲労回復
- 腹痛
- 肩こり
- リウマチ
- 神経痛
- 冷え性
- 打ち身
- 痔
- あせも
- ニキビ
- くじき
- ひび
- しもやけ
- あかぎれ
- 荒れ症
- 湿疹
- 産前産後の冷え性
とこれだけ多くの効能がかかれています。
皮膚表面のトラブルに効能を発揮しそうなことがわかります。
また血液循環が良くなることで改善するものも多いようです。
入っている薬草は10種類もありました。
薬草と成分
- ガイヨウ
- ジュウヤク
- トウキ
- センキュウ
- モクツウ
- コウブシ
- ボウイ
- オウバク
- サンシシ
- マツブサ
これだけの薬草が相乗効果をなして、先の効能が発揮されるそうなのです。
薬草風呂として提供されている薬草のブレンドとはちょっと違っていますね。
使用方法
家庭のお風呂のお湯約200Lに、1回1包(50g)を入れ、袋を手で軽くもむ。
中袋のまま浴槽に入れる。
薬草の入浴剤は、浴槽に入れるだけ!という手軽さです。
自宅で薬草風呂に入りたい!作り方
薬草入浴剤は、自宅で簡単に作ることができます。
生薬を袋に入れて
生薬(葉や茎を乾燥させて)を好みで30~50gほど木綿やガーゼの袋に入れ、お湯を沸かすときに一緒に入れます。
お風呂に入る時袋を手で揉むと、生薬のエキスが一層出てきます。
より効果を出したいときは、鍋に生薬を入れて沸騰させ、15分ほど煎じた液をお風呂に入れます。
生薬は売っているものをまずは単独でいれてみましょう。
野草を使う場合
また、ヨモギやスギナなどの野草も薬草風呂の材料として使えます。
摘んできた薬草をざっと水洗いして、乾燥させておきます。
乾燥葉は粉になりやすいため、洗濯ネットでは網目から出てしまいます。
お湯を葉カスで汚さないためには、縫い目のつまった手ぬぐいを袋にして入れてください。
薬草風呂でよく知られているもの
薬草風呂として良く知られたものには、ヨモギ、ビワの葉、柿の葉やドクダミがあります。
お茶として市販されているものは、薬効成分も優れています。
口から飲んで良いものは、お肌にも良いので、薬草風呂の材料に適しています。
パック入りの薬草茶も茶殻をためて、湯船に入れます。お茶を飲んでそのまま捨てるのでは、もったいないですからね。
薬草を選ぶときの注意点
薬草風呂を使う際には、こんなことに注意したいです。
アレルギー反応の可能性
薬草は個々の人によって異なる反応を引き起こす可能性があります。
新しい薬草を使用する前に、アレルギー反応が起きる可能性があるかどうかを確認するためにパッチテストを行いましょう。
また、妊娠中や特定の健康状態を抱えている場合は、医師に相談してから使用してください。
適切な温度
薬草風呂の温度は適切な範囲に保たれていることを確認してください。
水温が高すぎると、火傷やめまいのリスクがあります。
通常は快適な体温よりわずかに高めの温度(約38〜40度)が適していますが、個人の感じ方によって異なる場合もあります。
病気や傷の場合の注意
ケガや炎症、発熱など、既に体調が崩れている場合は、薬草風呂を使用する前に医師に相談してください。
一部の薬草は、病気や傷の状態を悪化させる可能性があるため、注意が必要です。
適切な時間の使用
薬草風呂に浸かる時間も重要です。
長時間浸かりすぎると、皮膚が乾燥したり、血圧が変動する可能性があります。
通常は15〜30分程度が適切ですが、個人の体調や感じ方に応じて調整してください。
薬草の選択と品質
使用する薬草の品質に気を配りましょう。
新鮮で高品質な薬草を使用することで、より効果的な風呂を楽しむことができます。
また、市販の薬草風呂用製品を使用する場合は、信頼できるメーカーのものを選ぶようにしましょう。
水分補給
薬草風呂に入ると体内から水分が蒸発しやすくなります。入浴中に適度に水分を補給するのを忘れないようにしましょう。
薬草風呂でどんな効果が?自宅で体験できる簡単な作り方紹介・まとめ
薬草風呂の効果は個人によって異なる場合があるので、自身の体調や好みに合わせて選ぶと良いでしょう。
また、薬草風呂を楽しむ際には、使用方法や濃度などの指示に従うことが大切です。
個人的には好みの香りを楽しんでいると、効能も出やすいような気がしています。
薬草風呂は楽しんで!
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