先日地元でマダニに噛まれて、発熱や下痢などの症状が出る「マダニ感染症」 にかかったというニュースがありました。
2013年に初めて国内で確認されたマダニによる感染症( SFTS=「重症熱性(ねっせい)血小板減少症候群」ですが、
西日本を中心に感染者が相次いでいるそうで、2020年までに全国で573人の感染が確認され、そのうち75人がなくなっています。
怖いですねマダニ、近寄りたくないものです。
いったいどこにいるのでしょう?
またもし噛まれたら、どうしたらいいのでしょうか。
マダニはどこにいる?
マダニがいるとわかっていたら、絶対近寄りたくないです。
マダニの生息場所
マダニが生息している場所は、
- シカ・イノシシ・野ウサギなどの野生動物が出没する環境に多くいる
- 民家の裏山や裏庭、畑、あぜ道などにもいる
案外身近な所にも生息しているんですね。
マダニの生態
活動する時期は3月から11月で、冬にも活動する種類もいるそうです。
マダニは幼ダニ、若ダニ、成ダニの各ステージで、一回以上、生涯で少なくとも3回は吸血します。
人以外にも、野ネズミ、野ウサギ、シカ、イノシシなどの野生動物や、猫・犬なども吸血しています。
体の大きさは3~8 mmで目で見える大きさ。
吸血すると大きく膨れて、1センチ以上の大きさになります。
噛まれたらどうすればいい?
マダニの吸血時間は長くて、数日から10日も吸血します。
吸血中のマダニを無理に取り除こうとすると、マダニの口器が皮膚の中に残って化膿したり、マダニの体液が逆流することがあるので、自分ではやらないように。
皮膚科や外科で、マダニの除去・消毒などをしてもらいます。
マダニから身を守る服装
マダニから身を守るには、野外では腕や足首など肌の露出を少なくします。
具体的には、
- 首にはタオルを巻く、ハイネックのシャツを着用する
- 長そでシャツの袖口は軍手や手袋の中に入れる
- シャツの裾はズボンの中に入れる
- 長ズボンの裾は長靴の中に入れる、ズボンの裾に靴下をかぶせる
このようにして、肌を出さないようにします。
- マダニが付着していないか わかりやすいように明るい色の服を着る
マダニ忌避剤を使う
マダニの忌避剤(虫除け剤)があるので、服の上からスプレーします。
マダニ忌避剤は、「ディート」「イカリジン」の二種類が市販されています。
ただこれによってダニの付着数は減少するものの、マダニの付着を完全に防ぐわけではないそうなので、確実に肌を露出しないようにしておかなくてはなりません。
家にかえってからの確認と対応
マダニのいそうな所に作業やハイキングなどで出かけた後は、家の中に持ち込まないようにしましょう。
- 草むら藪に入った後は 衣服や体の表面にマダニがついていないかをよく確かめる(特に脇の下・足の付け根・手首・膝の裏・胸の下・髪の毛の中)
- 上着や作業着は家の中に持ち込まない
- シャワーや入浴をし、ダニがついていないか体をチェックする
- 服についたマダニはガムテープで取り除く
ということで、マダニの生息している場所、噛まれたらどうする、身をまもる方法についてみてきました。
最後に、死にいたることもある「マダニ媒介SFTS」について。
「マダニ媒介SFTS」について
「マダニ媒介SFTS」(重症熱性(ねっせい)血小板減少症候群)は、ウイルスの潜伏期間はマダニに噛まれてから6~2週間。
「マダニ媒介SFTS」症例の推定感染地は、西日本を中心に23府県で患者が発生しています。
患者は5月から8月に多く発症していて、2013年1月以降に報告された患者数は合計434人に上ります(2019年6月26日現在)(国立感染症研究所ホームページより)
マダニはどこにいる?噛まれたらどうすれば。危険を避ける服装・まとめ
2013年から知られるようになったマダニに噛まれることで発症する感染症は、日本では5月から8月までに起こりやすい。
マダニはいったん噛むと数日かそれ以上も離れないが、自分で取り除こうとしてはいけない。
口器の一部が残る危険があるので、皮膚科・外科で確実に処置してもらう。
竹藪や裏山、あぜ道など、マダニがいそうなところにそもそも行かないか、行くなら肌が出ない服装に忌避剤をスプレーしてから。
これまでの死亡率は13%もあるので、とにかく噛まれないような対策をしておきたいですね。
「国立感染症研究所の「マダニ対策今できること」そのほかを参考にしました。
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