
市販の化繊(ナイロンなど)のペチコートやペチパンツは、汗を吸わずにベタついたり、張り付いたりして不快に感じていませんか?
汗をかく季節になると、化繊のものはとても使いづらいですね。
そこで、吸水性・通気性が抜群の木綿(浴衣地)でペチパンツを作ってはどうかと思い、製作しました。
木綿の汗取り兼用になりますし、透け防止にもなるので、夏用のスカートやパンツ、ワンピースの下にはくのにぴったりです。
木綿だけでなく、絹生地も汗取りや履き心地が抜群によいので、着物の裏地と長襦袢生地からも作ってみました。
作り方はとっても簡単、どんな出来栄えか、履き心地などもお伝えしますね。
型紙なし・直線縫いで簡単

ペチパンツは構造がシンプルですから、今回も型紙なしで製作していきます。
浴衣や着物の幅をそのまま使うので、端の始末も少なくて済みます。
ウエストもヒップまわりもゆったりサイズで、ウエストゴムは1本だけです。
ペチパンツで解決!ペチコートと迷ったら

ペチコート(スカート型)はスカートに、ペチパンツはパンツに、という区別が多いかと思います。
ですが、手作り(リメイク)の実用性と涼しさを考えると、実はスカートやワンピースの場合でも「ペチパンツ(股下がある形)」が圧倒的におすすめです!
夏の快適さを追求するなら、あえて「どちらもペチパンツで着回す」というのはどうでしょう。
スカート・ワンピースにも「ペチパンツ」を推したい3つの理由

1. 「太ももの汗・ベタつき対策」にはパンツ型が必須
夏の最大の悩みは、汗で太ももの内側がペタペタと引っ付いたり、擦れて痛くなったりすることですよね。
ペチコート(スカート型)だと、生地の透けは防げますが、太もも同士の密着や汗は止められません。
ペチパンツ(パンツ型)なら、左右の足の間の汗を木綿(浴衣地)がしっかり吸い取ってくれるため、歩いたときの快適さが段違いです。
2. コスパが良い
1着作れば、パンツの下にも、スカートの下にも両方使えるので、「着回しが効いてコスパが良い」というメリットがあります。
3. 風が吹いても安心(私たち世代の味方)
薄手のギャザースカートや浴衣ワンピースは、風が吹くと足に張り付いてシルエットが丸見えになったり、めくれたりするのが気になりますよね。
でも下にペチパンツを穿いておけば、どんなに風が吹いても安心という「精神的な快適さ」も生まれます。
「夏のスカート生活が劇的に快適になるパンツ」になるはずです!
浴衣生地から作るペチパンツ

浴衣の木綿の生地は「吸水性・通気性」が抜群です。
以前リメイクした浴衣生地が余っていませんか?
ペチパンツの素材として最もふさわしと思います、ぜひ一緒に作りませんか。
シルク生地から作るペチパンツ

正絹の生地からもペチパンツを作ってはいています。
ペチパンツにする「正絹(シルク)」の5つの凄さ
1. 穿いていることを忘れる「軽さ」と「滑らかさ」
夏の重ね穿きで一番避けたいのは「重さ」や「ゴワつき」です。正絹は非常に軽いため、ゆったりしたキュロット風に仕立てても、上に穿くスカートやワンピースのシルエットに全く響きません。
足を通した瞬間の「サラリとした滑らかな肌触り」は、化学繊維や木綿にはない、正絹だけの特権です。
2. 天然の吸湿性・放湿性が「木綿以上」
シルクは綿の約1.5倍の吸湿性・放湿性があると言われています。汗をかいても一瞬で吸い取り、それを外へ逃がしてくれるため、肌表面が常にサラサラに保たれます。
太もものベタつきを防ぐインナーとして、実はこれ以上ない最強の素材です。
3. 「夏は涼しく、冬は暖かい」から一年中使える
シルクの繊維には微細な隙間(空気の層)がたくさんあります。
夏は: 優れた通気性と放湿性で、熱を逃がして涼しく過ごせます。
秋・冬は: 体温のぬくもりを蓄えてくれるため、今度は「冷え対策のインナー」に変身します。
夏の残り生地で作るけれど、実は年中使える万能パンツになる可能性がありますよ。
4. 静電気が起きにくく、まとわりつかない
ポリエステルなどの化繊のペチコートは、歩くたびに静電気が起きて足に張り付くのがストレスになりますよね。
正絹は保水率が高いため静電気が起きにくく、上に着たスカートの裾が綺麗に揺れてくれます。
5. タンスに眠る「正絹のハギレ・長襦袢」の最高の救済策
着物を嗜む方なら、正絹のハギレや、少し古くなった正絹の長襦袢(ながじゅばん)などがタンスに眠っているのではないでしょうか。
「見せる表着」にするには少しシミがあったり、サイズが足りなかったりする生地でも、ペチパンツなら贅沢に使い切ることができます。
「透け防止」の解決方法

透け防止は同系色で解決するのがセオリーでしょう。
もっとも一般的なペチパンツは、肌色に近いベージュ色でしょう。
しかしベージュ色は着物の中では、とても少ないので、手持ちがないという方もあるかと思います。
視聴者の方には「ベージュじゃなきゃ透けるのでは?」と思いがちですが、同系色ルールを徹底すればバッチリ解決します。
■例えば、白いボトムス・ワンピースには、
白、またはごく淡いパステルカラー(薄いピンクや水色、クリーム色など)。浴衣の白地や、長襦袢のハギレなどが大活躍します。
■黒やネイビー、濃い色のボトムスには、
黒、紺、濃紺、チャコールグレーなど。浴衣の定番である藍染(ネイビー)の残り生地がそのまま使えます。
浴衣生地から作るペチパンツの作り方

<必要なもの>
- 浴衣生地:長さ65cmを4枚(前用2枚、後ろ用2枚)
- ウエストゴム:ウエストサイズで1本
<作り方>
- 前用、後ろ用を中表にし、印をつける。(縫い代はウエスト 3cm 、脇・股下は1cm、裾 3cm )
- 右足用の脇とまた下を縫う。
- 左足用の脇とまた下を縫う
- 縫い代は、脇の縫い代は後ろに片倒しする、股下は一方は前に一方は後ろに片倒しする。
- 縫い代にアイロンをし、表に返して表側からもアイロンをかける。
- 中表にして股ぐりを縫う、(中心をきちんと合わせまち針を打ち、カーブのところは少し引っ張り気味にして縫う)
- カーブのところに数か所切込みをいれて、ほつれ止めのジグザグミシンをかける。
- 縫い代は左側に倒し、、アイロンをし、表側からも縫い目にアイロンかける。
- 裾は1cm 2 cmで三つ折りし、端ミシンをする。
- ウエストは1cm 2 cmで三つ折りし、ゴム通し口2cm 開けて、端ミシンする。
(反物の幅は 35cm の時、ウエスト周囲約107cm、ヒップ周り約108cm、太ももは股のところで約 66cm、Lサイズのペチパンツをガイドにして股ぐりなどのサイズを決めました)
※ガイドにしたペチパンツにはスリットがあります。スリットなしでも立ち座りや歩行に問題はありません。脇スリットを入れる場合は、シルクの長襦袢の生地で製作したものを参考にしてください。スリットは18cmの長さで両脇にいれています。
まとめ

ミシンを使えば、とても簡単に短時間でできるペチパンツ。
木綿の浴衣で作り方を紹介し、紺色の浴衣生地、シルクの胴裏、ピンクの長襦袢からも製作しましたのでご覧ください。
シルエットがゆるめのスカートやパンツ、ワンピースの下にはいて、快適に一日過ごせるようになりました。
脚に汗をかいてもこれで不快感はなくなりました。
秋になっても保温効果を期待して、シルクのペチパンツを使ってみようと思います。


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