
洋服で過ごす日が多くなっても、箪笥の中の着物には、まだたくさんの美しさが眠っています。
今回は、黒留袖とマジョリカお召の生地を使って、日常に持てる小さなサコッシュを作ってみました。
ちょっとしたお出かけに、スマートフォンと小さなお財布、ハンカチが入る、軽くて使いやすいバッグです。
試作を繰り返して、ポケットが2か所ある軽くて柔らかな斜め掛けのバッグになりました。
作り方を紹介して、実際に身につけてお出かけするところまでを、約11分にまとめました。
肩紐カバーを共布で作ってみたら、細い肩紐でも肩の負担がなくなり、かつとてもおしゃれな感じになりましたよ。
肩紐カバーを共布で作ったことで、ただの斜め掛けの小さなバッグが、ファッション性の高いおしゃれな大人の雰囲気になったと、私的にはとても満足のできるバッグになりました。
身に着けてお出かけしてみて、お友達にもプレゼントしたくなって、実はあと3つ作りました。一つは作り方を紹介しているものですが、もう二つはやはり黒留袖とお召からのリメイクで。
お召の生地を変えただけですが、後で作った方も気に入っています。近々3人の友人に無理やりプレゼントする予定です。^^
黒留袖とお召の組み合わせでリメイク

本体には、落ち着いた存在感のある黒留袖の黒。そして中央には、東雲色(しののめいろ)のマジョリカお召を使いました。
マジョリカお召は、銀ラメがほんのりときらめく細かな和柄。
光の加減でやさしく表情が変わる、とても美しい生地です。
黒の中に東雲色がすっと入ることで、派手すぎず、でも少し華やかな大人の和モダンの雰囲気になりました。
黒い留袖のリメイクに以前、赤い銘仙との組み合わせで、スヌードを作りましたが、そのあまり布を使いました。
またお召の方は、前々回の動画で、春らしいランチョンマットとコースターを作った羽織リメイクのあまり布です。
この色の組合わせが、とてもモダンな大人なサコッシュになったと思います。
黒留袖は縮緬の生地でとても柔らかいため、裏に接着芯をはることで、扱いやすくなります。
黒に何か色をプラスすることで、品のある小物が生まれるような気がしています。
今回のサコッシュのサイズ

試作を重ねて、日常で使いやすいサイズに落ち着きました。
- 縦 19cm
- 横 25cm
- マチ 2cm
スマートフォン、小さなお財布、ハンカチが入るちょうど良い大きさです。
外ポケットは高さ13cmで全幅。スマートフォンをさっと入れられるようにしました。
内ポケットは縦9cm × 横12cm。
鍵や小物を入れるのに便利です。
柄の配置にも少し工夫
今回のサコッシュは、本体の中央に東雲色のラインを8cm入れました。
そして外ポケットの中央には黒留袖の黒を8cm。
着物の柄をそのまま使うのではなく、少し配置を考えることで、落ち着いていながら上品な配置になったと思います。
着物の生地は、こうして小さな形にしてもとても存在感があります。
内側はシンプルに

裏生地は同じサイズで作り、表生地と縫い合わせて袋状にしました。
入口にはマグネットボタンをつけています。
パチンと軽く閉じられるので、お散歩や買い物のときにも安心です。
完成したサコッシュで、ちょっとお出かけ

動画の後半では、出来上がったサコッシュを身につけて実際に外へ出てみました。
紐のサイズはお好みで、身長にもよりますが、110cmタイプと125cmタイプでは、見た目にも雰囲気が変わります。
私のお出かけの様子は110cmタイプを利用しています。
シンプルな服に合わせると、着物の生地がさりげなく映えて、大人な私たちに合うとても落ち着いた雰囲気になります。
小さなバッグですが、着物の記憶を一緒に連れて歩くような、そんな気持ちになります。
今回の動画の内容紹介

- 着物生地の紹介
- サコッシュ作りの様子
- 完成したバッグにホックと肩紐を付ける
- 実際に身につけてお出かけ
- 肩紐カバー作りの様子
までを、約11分にまとめています。
「着物を普段使いできたらいいな」と思っている方に、少しでも参考になれば嬉しいです。
どうぞゆっくりご覧ください。
サコッシュ(薄型斜め掛けバッグ)の作り方

- 本体:22×28を2枚(切り替える場合表側 黒生地22×11を2枚 色生地22×10を1枚)
- ポケット:15×28を1枚(切り替える場合 色生地15×11を2枚 黒生地15×10を1枚)
- 接着芯:本体用、本体と同寸 ポケット用、ポケットと同寸(生地より少し小さめに切っています)
- 裏地:本体と同寸2枚 ポケット11.5×14を1枚
- のり付きキルト芯:本体分のみ2枚、本体より幅-2、高さ-3
- Dかん:12mmを2個
- Dかん取り付け用の布:6×5
- マグネットホック:12mm1個・縫い付けタイプ
- ショルダーストラップ:1本
<作り方>
- ポケットに芯を貼り裏地を重ねる。
- ポケットの上部 ジグザグミシンをして1cm 折り端ミシンをしておく。
- 本体に接着芯とキルト芯を貼る。
- 本体にポケットを合わせて底を仮止めし本体を中表にして底を縫う。
- ワキ(両端)を1cm の縫い代で縫い底に 2cm のマチを作る。
- 高さ19cm になるように 上部を内側に折りしつけをかけておく。
- 裏地のポケットを作る、上部以外をジグザグミシンして、上部を0.5、1cm の三つ折りで端ミシンをしておく。三方を1cm 折って裏生地の底から5cm の位置に端ミシンで取り付ける。
- 裏生地を中表に合わせて底と脇を縫い底に 2cm のマチをつける。高さ約18.5cm になるように 上部をアイロンで折る。
- 裏生地を表生地の中に入れ込み上部を2mm 裏生地を控えてしつけ糸をしておく。
- D カンの留め具を作る、6×5の大きさの生地2枚を、中心に折り目をつけ、端を内側に折って周囲を端ミシンする。
- 本体のワキ(端)より 1cm 外してフックを仮止めしてから、本体の上部を端ミシンする、フックのところは返し縫いをする。
- ショルダーストラップを取り付けて完成
- 肩紐カバーを共布で作る
肩紐カバーの作り方

肩紐はストラップが肩に食い込むのを防いで、重さを分散させて、肩の負担や痛みを軽減します。
細い肩紐はおしゃれですが、肩へ食い込みやすいので、友布で肩紐カバーを作ってみました。
服の保護にもなって良いのかもしれません。
肩に当たる側は黒い留袖の布ですが2回洗った上で、100回ぐらいこすってみても色が落ちなかったので、服に色移りすることはないと思います。
肩紐カバーの出来上がり約6×25
<用意するもの>

- 本体7.5×27を2枚、
- 本体に薄い接着芯
- キルティング本体サイズで1枚
- カバー7.5×22を2枚
<肩紐カバーの作り方>
本体黒の裏に薄手の接着芯を貼る
カバーを中表で両端の縫い代 1cm で 縫い合わせ、縫い目をアイロンでわり、中央にする、表に返して両端5ミリで押さえる。
キルティングのない本体1枚と中表で中心を合わせ端から5mm のところで両端を仮止めする。
キルティングのある本体の四隅を2cm の角丸にし カットする。
もう一方を合わせて角丸にカットする。
本体を中表で返し口 8cm 残して、1cm の縫い代で縫い合わせる、糸は黒。
カーブのところは 縫い代 5mm 残してカットする(切り込みと同じ意味)。
表に返してアイロンで整え、返し口をまつる。
※ふんわりした出来上がりにしたいので、本体に端ミシンをしませんでした。
まとめ・プレゼントにしても喜ばれそう

今回のサコッシュ(斜め掛けバッグ)は、自分でとても気に入っています。そこで同じものをプレゼントしたくなって、遠方から近々来てくれる友人にもと思い、さらに3つ作りました。
なんでしょうね、私、「いいね」と言ってほしいからなのかどうか、とても気にったものは、ついプレゼントしたくなる習性があります。
古い着物は、もう着られないものでも形を変えると、また日常に戻ってきます。
小さなバッグですが、手仕事の温もりと、着物の美しさを感じられる一つになりました。
散歩や数時間のお出かけには、これが便利に使えそうです。
これからも、暮らしの中で使える着物リメイクを、少しずつ作っていこうと思います。


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