
夏のはおりものにリメイクしたい!そう思って夏着物の透ける素材の「紗」の着物を活用しました。
さっと羽織れるカーディガンで、ボレロ風の形をしています。
紗の生地なのでさわやか、かつ柔らかい印象になります。このタイプは「モモンガカーデガン」と呼ばれて着物の羽織ものとしても人気のタイプです。
風よけ、冷房対策にもなる、とってもおしゃれな羽織もので、透け感があるので6月から9月にかけて大活躍するはずです。
素材は絹、絹は「天然のエアコン」と言われるほど、吸放湿性と温度調節に優れています。
外の暑い日差しは遮り、室内の冷房の冷えからは優しく守ってくれます。
また、ふんわり柔らかで体に馴染むので、ボリュームが出すぎず、身長160cmの私をシュッとスマートに見せてくれます。
思った以上のできあがりで、これからの季節、私のお守りのような一着になりそうです。
ボレロ風カーディガン(モモンガカーデガン)の構造

どんな構造というと、大きな長方形の布(または着物幅を数枚はいだもの)の、両端の一部を直線で縫い合わせるだけで、袖口(手を通す穴)ができます。
ボレロ風カーディガン(モモンガカーデガンのシルエットが綺麗に見える理由

着たときに、背中から裾にかけて自然な「丸み(ドレープ)」が生まれ、気になるお尻まわりをふんわりお洒落にカバーしてくれます。
肩のラインがすとんと落ちる「ドロップショルダー」になるため、女性らしく華奢に見えます。
型紙不要の理由
本当に「直線で切って、端を直線で縫うだけ」なので型紙は一切不要。
なのに、着ると立体的なデザイナーズブランドのようなシルエットになるのが特徴です。
こんなに簡単にできるの!?と驚かれるかもしれません。
裏側が見えやすいから丁寧に・袋縫いで上質に
ボレロ風カーディガンは前を開けて「着流す」デザインです。
さらに、動いたときに裾や背中のドレープがふわっと揺れるため、洋服を着ているときよりも「服の内側」が人の目に触れやすいという特徴があります。
ここにロックミシンのステッチや、ただ割っただけのミミが見えるよりも、袋縫いで完全に美しく始末されている方が、圧倒的に「既製品以上の高級感」が出るのではと思います。
そこで三か所の生地のつなぎ目を袋縫いで始末しました。
袋縫いは動画で詳しく説明していますが、外表で細く縫い合わせた後、中表にしてまた縫うというだけの簡単な方法です。
細衿でショールカラーのようなきちんと感も

生地をつないだだけでも、モモンガカーデガンと呼ばれるものができあがりますが、私は細い衿を首周りから裾にかけてつけることにしました。
細い衿でたてのラインが強調され、シュッとした立ち姿になり、きちんと感がでます。
柔らかいだけでないシルエットで上品な雰囲気がかもしだされ、大人の羽織ものとして夏の間ずっと活躍してくれるでしょう。
これだけの要素があるカーディガンですが、直線縫いだけなのでとても手軽に作ることができますよ。
作り方

出来上がりサイズ感
160cm身長でお尻がすっぽり隠れ、ふとももまでカバーできる大きさで、袖丈は8分丈くらいです。
後ろに丸みのある全体にふんわりと丸い印象です。着用するとモモンガの翼のようにゆったりとしたドレープ(たるみ)ができるデザインのカーディガンです。
◆完成サイズ:縦約100cm、横約130cm、7~8分袖
必要とする着物の長さ

約130cm の長さを「3本」 切り出します。
縫い代を含めて、【約135cm × 3本 = 約4.1メートル】 の生地があれば作れます。(一般的な着物1着分から余裕で切り出せます)
今回は上中下の三段をつないで、横約130cm、たて約100cmにします。そのうち中段のところは、着物でいう背中心のようにしたいので、中心ではぎます。
作り方詳細

<必要なもの>
- 本体用:反物133cmを2枚と78.5cmを2枚
- 衿用:同じ反物から、縦9cm横141cm(133+4+4)
<作り方>
- 柄合わせが必要であれば、配置を考える。
- 中段の2枚を袋縫いで縫い合わせる。(縫うたびにアイロンで割る)
- 上段、下段と中段を、袋縫いで縫い合わせる。(縫うたびにアイロンで割る)
- 大きくなった一枚を中表で縦半分に折る(上にわがある)。
- それぞれの端から1.5cmはいったところ、上のわから15cm下がったところから下まで縫い合わせる。(上のわから15cmのところまでが腕を通すところ)
- 縫い代1.5cmをアイロンで割って、袖口は0.7、0.8の三つ折りにし、上から13cmのところから縫い代にジグザグミシンをする。
- 袖口をたてまつりし、袖口の下は針目が1~2ミリでるくらいで縫い留める。一番下のところは斜めに折り上げる。
- 袖口あき止まりに返し縫またはかんぬき止めをする。
- 本体が完成したところで、衿を付ける、縦9cm横141cmの布を、本体の上方の端と中表にして、1cmの縫い代で、脇から脇まで縫う。
- 縫い代をアイロンで割ってから、衿方向へ倒す。
- 両端の4cmを内側に倒し、折山のきわを縫い留める。
- 1cmの縫い代をアイロンでつけ、内側に倒して半分に折り、まつり付ける。
まとめと着用した感想

着物のときは少し「かたさ」を感じる風合いでしたが、洗ってアイロンをあてたあとの「紗」の生地は、思いのほか柔らかくなりました。
羽織ってみると、涼しく爽快感があります。
外の光に透かすと、さらに表情が変わってワクワクします!
モモンガならではの、この贅沢なボリューム感、たまりません。
初めて着るシルエットですが、このたっぷりとした丈感が、大人の優雅さを引き立ててくれる気がします。
動画で風が通り抜ける心地よさ、画面越しに伝わりますように。
模様が入っていることで少々のシワが全く気にならず、内側の袋縫いのおかげて、肌に触れても滑らかです。
四角いので脱いだら、簡単にたためるのもよいなと感じます。
紗の生地を選んでよかった、9月までの期間、日よけ風よけ、冷房対策にお出かけの必需品になりそうです。
是非皆さんも、お試しください。大人のエレガントな羽織ものになるはずです。


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