
肩からずり落ちない、かぶるだけのたすき掛けエプロンを着物のリメイクで作りました。
長めの丈で上品さもただよう、近くのお出かけも大丈夫という主婦のつよい味方のエプロンです。
エプロンをつけている時間は、一日のうちでもかなりかもしれません。
そのエプロンがストレスなく、ちょっとおしゃれな雰囲気だったらいいと思いませんか?
たすき掛け(バッククロス)エプロンの素材

着物にはいろいろな素材がありますが、今回は紬を選びました。
紬(つむぎ)は独自の風合いと上質な質感があり、ワンマイルウェアとしても非常に映える素材だといえます。
家事のしやすさと、そのまま外に出かけられる「きちんと感・おしゃれ感」を両立できると思います。
選んだ着物:紬の藤色(ふじいろ)の道行きコート(同系色の緯糸入り)
藤色の魅力: 顔周りをパッと明るく見せてくれるため、近所へのお出かけやカフェタイムにぴったりと思います。紬特有のハリ感によって、甘くなりすぎず大人の上品さをキープできます。
着物生地で作るバッククロスエプロンの作り方
必要な生地
本体の必要幅にするにあたり、着物の幅をつないで作ります。以下の面積の生地が必要になり、コートをほどいて十分な布の確保ができます。
今回のコートは丈が短めでしたので、本体に数センチつぎ足しています。
- 本体:90×110を1枚
- 肩紐2枚:14×66を2枚
- ポケット:23×20を2枚
- タブ:7×7を1枚
- 伸び止めテープ:1.5cm幅を約70cm
作り方詳細

- 本体の生地を中表にし、直接印付けする。AとBに直線を引いて半分の位置から下に6cmさがったところとABを曲線で結ぶ。そのラインを切り落とす。
- 肩紐を2本作る。中表にして縫い代1cmで縫い、縫い代を割って表に向け、両端を0.2ミリで縫う。
- エプロン本体とポケットの縫い代をアイロンで折る。脇の直線部分は1cm幅の三つ折り。
- 脇のカーブ部分は1cmの三つ折り。
- 上部(胸元)は1.5cm幅の三つ折り。
- 裾は1cm2cmの三つ折り。
- ポケットの両サイドと下部分は縫い代1cmを折る。
- ポケット口は1.5cmの三つ折り。
- 本体の上部分とポケットの口の縫い代に、上から1.5cmあけて1.5cmの伸び止めテープを貼る。(今回私は接着芯をはっています)
- 折った布が重なる角の厚みを少なくするために、角の縫い代の部分をカットする。
- 脇の直線部分の折り目を縫う。端から端まで縫う。
- 裾を同様に縫う。
- 脇のカーブの部分の三つ折りの端に肩紐を挟んで縫う。肩紐の表側が見える状態ではさむとよい。
- 肩紐を上に倒して、表側から縫う。
- ポケットに挟むタブを作る、肩紐と同様に作る。
- ポケット口を縫う。
- ポケットを縫い付ける。片方のポケットにはタブを挟む(半分に折ってから上から約3cm、1.5cmの幅で出す)
- 上部分(胸元)に肩紐を挟んで縫う。肩紐は後ろで交差させ三つ折り部分に挟んで縫う。そして上に倒して、表側から縫う。
※紐を取り付ける前に、試着して紐の長さを調整すること。私は54cmにしてつけました。カットする際、縫い代部分を残すのを忘れないように。
動画でも作り方の詳細がわかります。

試作品について

試作品はポリエステルの着物の反物です。
幅が38cmあり、ゆがみも出ず縫いやすかったです。
こげ茶色で小桜の柄は洋服生地にない和柄で、シワにならずこちらも普段に快適に使えそうです。
紬以外に着物生地でバッククロスエプロンを作るときの候補
1. アースカラー・ナチュラル系(落ち着いた印象)
色: 生成り、米沢紬のようなベージュ、藍鼠(あいねず)、淡い茶系
柄: 無地感のある亀甲(きっこう)や微細な絣(かすり)、格子柄
魅力: エプロン特有の「作業着感」を抑え、ナチュラルテイストの麻服のような軽やかさが出ます。どんなインナー(Tシャツやニット)にも馴染みやすく、普段着としての回着性が抜群です。
2. 藍染・ネイビー系(スマート&引き締め)
色: 濃藍(こいあい)、紺、鉄紺(てつこん)
柄: 白の井桁(いげた)絣、十字絣、シンプルなストライプ
魅力: 着物リメイクならではの上質感が際立つ定番の組み合わせです。汚れが目立ちにくく家事に適しているうえ、着やせ効果・身体を引き締めて見せる効果が高く、急な来客や外出にも洗練された印象を与えます。
3. シックなダークトーン系(モダン&都会的)
色: 墨黒(すみくろ)、チャコールグレー、深緑(ふかみどり)
柄: 織り文様による無地(地紋のみ)、細かな吉原繋ぎなど
魅力: 現代的でモダンな雰囲気になり、エプロンというより「ロングジレやドレス」を着ているような一歩進んだワンマイルウェアになります。小物を白や明るい色にするとメリハリのある着こなしが楽しめます。
出来上がって着てみた感想とまとめ

藤色の紬の着物コートから作成した完成品のエプロンは、艶やかさと控えめな上品さがあり、丈が長くヒップもほぼ隠れるので、安心感があります。
近くの喫茶店やスーパーへの買い物くらいなら、気軽にそのまま身に着けていけるので重宝します。
この生地ならオールシーズン利用できそうなのも、うれしいポイント。
ポリエステル生地のこげ茶の反物の試作品は、シワになりにくく、汚れも気にせずにどんな家事の場面でも使えるでしょう。
反物の幅なので本体をつなぐ必要があるだけで、一般的なエプロンにはない色柄で、ちょっとおしゃれ感のあるワンマイルウエアとして使い勝手のよいエプロンができました。


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